12月7日、二十四節気「大雪(たいせつ)」です
■12月7日「大雪」━━━━━━━━━━━━━━■
12月7日14時38分「大雪」です。旧暦11月、子(ね)の月の正節で、天文学的には太陽が黄経255度の点を通過するときをいいます。
山の峰は積雪に覆われ、雪が激しく降り始めることから大雪といいます。平地でも木枯らしが吹き、山の峰は積雪に覆われ、平地でも本格的な雪が降り始めるころです。暦便覧には「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」とあります。
冬は日本海側と太平洋側では対照的な天気です。日本海側で大雪になれば、太平洋側では晴天になります。そして関東・中部・関西の平野部をはじめ、太平洋側では乾いた風が吹きます。これは冬型の気圧配置のしわざです。日本海側で大雪を降らせる雲は入道雲で、雪が降る前には雷が鳴り響き、これから大雪になる兆しです。
冬になってから初めての雷を「雪起こし」と呼びます。富山地方では「鰤(ブリ)起こし」と呼び鰤の豊漁の知らせとされてきました。
雪国では積雪の便りの中、暖かい南では冬の花「椿(つばき)」が開花し、いよいよ冬将軍の到来が感じられます。冬の魚、ブリやハタハタの漁が盛んになり、山では熊や動物が冬眠します。南国では南天のが赤く色づく頃です。
■「七十二侯」━━━━━━━━━━━━━━━━■
◆初候「閉塞成冬」(へいそくしてふゆとなる)
◇天地の気が塞がって真冬となる時節。閉塞す=ふさがる
◆次候「熊蟄穴」(くまあなにちっす)
◇熊が冬眠のため自分の穴に隠れる時節。蟄れる(かくれる)=「こもる」は古訓で、動物が土中に隠れるの意。
◆末候「ケツ(魚へんに厥)魚群」(けつぎょむらがる)
◇鮭が群がり、河川をさかのぼって行く時節。ケツ=さけ、または淡水魚の「追河・おいかわ」(やまべなど)とも。
■「12月の花」━━━━━━━━━━━━━━━■
「ポインセチア」 灯台草科 ユーフォルビア属
学名・ Euphorbia pulcherrima
アメリカ駐在のメキシコ大使「ポインセット氏」が、メキシコからアメリカに持ち込んで広まったことからこの名前が付きました。ポインセチアは観賞用ではなく、茎を切ったときに出る白い乳液を解熱剤として使うなど、医療用に栽培していました。
アメリカから渡った欧州では、クリスマスにキリストの血の色(赤)を飾る習慣があります。この時期に苞葉の赤色が最高に美しく、下葉の緑と調和し、花の中にある蜜腺の黄色が鈴の金色の役割りを果たしていることから、クリスマスに用いられるようになりました。欧米では「クリスマスフラワー」と呼ばれます。
花言葉「聖なる願い」「私の心は燃えている」など。深みのある赤い苞葉は「愛情」をあらわします。
◇ ◇ ◇ 編集後記 ◇ ◇ ◇
最近は早いもので12月になってしまった。との会話を耳にします。12月に入り繁華街はクリスマスの様相です。表参道外路地にクリスマスツリー風のイルミネーションが燈りました。去年よりも1,5倍の数で90万個の発光ダイオードだそうです。にぎやかな外路地に変身しました。
暖冬なのか厳しい寒さの冬なのかわからない中で「大雪」を迎えます。暖かさにまかせてお風邪などお召しにならないように、早めに予防摂取を受けましょう。予防には手洗い、うがいが一番です。
人ごみの中ではマスクが離せません。
読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白
[2010.12.1]
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