海外で新市場獲得に期待感!海外投資金大幅増:政策金融公庫
わずか3ケ月で1年分の6倍の海外投資金
4日、日本経済新聞によると日本政策金融公庫は、海外投資資金として中小企業へ貸し出した融資額が第1四半期(平成22年4月~6月)の3ケ月間に31億円と、平成21年度(平成21年4月~平成22年3月)1年間の6倍になったと掲載しています。
成長率の高い海外拠点シフト化に意欲の出てきた中小企業が多くなったことや、日本政策金融公庫の融資枠が平成22年4月に2億5,000万円から7億2,000万円に拡大したことの影響もあるとみています。
この制度を利用する中小企業は過去平成19年から平成21年度にかけて年間で数件、融資額も10億円未満でしたが、この第1四半期は3ケ月で45件、平成22年度通年で100件以上、100億件以上を見込んでいるようです。
日本政策金融公庫総合研究所によると、中小企業の製造業が平成22年度の設備投資のうち海外への投資比率は6.8%と平成9年度の調査開始以来最も高くなったと発表しています。(グラフ;同公庫参考)
新販路開拓、受注拡大に期待感
融資額31億円は、成長がより期待できる海外シフトへの加速の表れです。製造拠点を海外へ移した中小企業は、国内生産し海外へ輸出するより、現地生産で低価格で現地販売できるというメリットを生かせ受注が期待がもてます。また新しい市場での受注にも期待が持てます。海外進出した日本企業のほか、海外企業への営業によって新たな販路を見つけ出すことも出来るでしょう。日本ならではの技術の結晶を海外企業へ見せ付けて欲しいものです。そして成功のためには国内同様に現地での広告、宣伝、PR活動も必須になってきます。当然これら販売促進に関わる産業へもその恩恵が期待できるでしょう。
中小企業庁、中小企業基盤整備機構、日本貿易振興機構は、海外企業との生産・販売・技術など業務提携を検討している中小企業向けに様々な制度を用意し、適切な対応を行える体制を整えています。また10月1日~3日には中小企業の成長戦略をとりまとめるアジア太平洋経済協力会議(APEC)中小企業相会合が開かれ、それに併せて参加する中小企業が商品を展示・販売する国際見本市も開催。今後も海外進出支援は盛んになるでしょう。
海外の活路、今こそ事業発展のチャンス
平成7年、トルネード投法で有名なプロ野球の野茂英雄投手は、単身アメリカへ渡り31年ぶりに日本人メジャーリーガーとして新人賞まで受賞しました。今、メジャーにはイチローはじめ数多くの日本人がプレーしていますが、まさしく野茂英雄が新しい市場を切り開いたのです。
すでに海外には日本企業が進出しています。今こそ生き残りをかけて海外へ道を開き、今こそ事業を発展させてください。そして海外進出した日本企業に関連する産業にもビジネスチャンスがあります。お互いが繁栄することによってその輪を広げていってもらいたいものです。
{2010.8.4}
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