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米Time誌/2010最も影響力のあった人:フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ氏

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実名5億人SNS海外顧客獲得ツール

2年で200万人/日本 5億人/世界
110112_1.jpg米Time誌は昨年、平成22年、最も影響力のあった人「Person of the Year 2010」に、SNS(Social Network Service:ソーシャルネットワークサービス)、Facebook(フェイスブック)の創設者、マーク・ザッカーバーグ氏を選出しました。同誌は選出理由として、「5億人を超える人々をつなぎ、その交流関係を描き出し、新たな情報交換のシステムを作り、われわれ皆の暮らし方を変えた」と説明しています。
SNSは、人や企業、学校など会員同士のコミュニケーションを通じた繋がりの場を提供するサービス。日本では、mixiやモバイル向けのGREE、モバゲータウンが有名で、mixiでは約2,000万人弱が利用されているようです。世界約5億人が利用するフェイスブックは、平成20年に日本語版がスタートし、今では利用者は200万人を超えていると言われ急増してると言います。

女子大生格付けサイトだった?/映画ソーシャルネットワーク
フェイスブックは平成15年、ザッカーバーグ氏がハーバード大学に在学中、彼女に振られた腹いせに学内のコンピューターをハッキングし、彼女や他の女子学生の写真を収集、格付けサイトを立ち上げたサイトが元になっていると言われています。冗談のようなホントの話で、実話を元にした映画「ソーシャル・ネットワーク」が今月、日本で公開されます。
フェイスブックの売上げは平成22年1~9月期に12億ドル、純利益3億5,500万ドルだったと米証券大手ゴールドマンサックスが投資家向けに配布した資料でわかりました。ゴールドマンサックスは既に4億5,000万ドルを出資。米ウォールストリートジャーナル紙によればフェイスブックが財務情報の公開を始めるか、平成24年4月までにIPO(株式新規公開)をする可能性があると報じました。女子大生格付けサイトがIPOとは、米国らしさがうかがえます。

SNS:顧客の声を聞き出し好業績へ
フェイスブックが日本でここまで拡大した理由は、サイト内で知人などに自分を見つけやすくする実名での登録なのでしょう。ネットの世界は匿名性が高いため、言いたいことも、正当性のとれない情報も自由に配信され、それに対してのコメントや反論などがあっても信憑性もなく、ただの言いたい放題サイトとしか見れません。名前や、企業名、学校名などが実名であれば、情報も見つけやすく、そこから配信される情報は信用度が高いものです。
米コーヒーチェーンのスターバックスは、フェイスブックで1,900万人の登録者から業務に関しての改善策を取り込み、業績を立て直したと報道がありました。米国ではすでにSNSをマーケティングに、そしてビジネスに繋げています。

無料で得意分野の情報公開、リスクなし
野球人気が進むプロ野球のヤクルトは、英語版フェイスブックで国内外5億人に向け情報を配信すると報道がありました。都内に住む外国人や、東京を訪れる年間推定500万人の観光客、ビジネスマンに神宮球場へ足を運んでもらうとしています。野球は世界共通ですが、応援時にビニール傘を振るなど応援文化は球団ならではのもの。なぜビニール傘を振るのかフェイスブックで情報を見て、実際に球場へ見に行く外国人も増える可能性は大いにありそうです。傘振り応援に参加すれば病みつきになり、いつのまにかヤクルトファンになる外国人も多くなるかもしれません。

新しいソーシャルメディアで顧客獲得
同じSNSでもmixiは、匿名性の高い「内」へ向けたサービスに対し、フェイスブックは実名で信頼度があり「外」へ向けた情報配信サービスと言えるでしょう。企業は、ホームページを開設しただけで新規顧客獲得になるかというと、そう簡単ではありません。ソーシャルメディアであるブログやツイッター、そしてフェイスブックなどSNSで得意分野を配信しましょう。単語を並べただけの英語でも、写真などでしっかり紹介していれば思わぬところから顧客獲得できるかも知れません。

[2011.1.12]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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