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東日本大震災/102の国と地域・14の国際機関支援:救助隊・救助犬続々来日

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宮城県警・被災者は万単位になる/目安の72時間
110316_1.jpg東日本大震災の被災地では行方不明者救助、捜索のため警察や消防、自衛隊、街の消防団、住民など懸命な活動は今日も続いています。警視庁が3月15日発表した午前10時現在、身元が確認された死者数は12都道府県で2,575名で、行方不明者は5県で3,118名でした。被害の大きかった宮城県では、孤立状態だった地域での捜索活動が本格的に始まったことや、収容場所での検視がすすんだことで、10時間前より578人増えたと言います。宮城県警では、南三陸町や岩手県大槌町では、約1万人の所在がまだ確認されず、「(被災者は)万人単位になることは間違いない」との見通しを示しています。東北地方は14日、冷え込みが厳しくなり朝晩は氷点下となったようです。被災者救出の目安72時間を超えたものの奇跡を信じたいものです。

避難した人10県で46万人
災害から逃れ避難した数は10県で46万人と言います。中には孤立したまま水、食料、毛布もなく、報道のヘリコプターに合図をおくる被災者も映し出されました。政府をはじめ、企業からは水や食料、衣料などの物資が現地へ運ばれています。慣れない災害地に、地元警察や、消防と連携をとって確実に避難所へ届けて欲しいものです。

米国際開発局(USAID)144人、アジア、北米、欧州から救助チーム
東日本大震災が起きた3月11日、米国や韓国、ドイツなど各国から災害者救助支援の連絡が日本政府に届いたと言います。日を増すごとに被害状況が明らかになり、その大きさから続々と救助支援申し入れが届き、その数は14日午後5時現在、102の国と地域と14の国際機関と言います。過去の災害で日本は、これほど多くの国からの支援申し入れは初めてでしょう。各国では、地震だけでなく、大津波や原発事故報道に、「ただごとではない」と、国際的な日本支援の風潮となっているようです。
12日には、韓国から5名の救助隊と2頭の救助犬が来日。その後、13日には、捜索や医療、救助の専門家で構成されるUSAID(米国際開発局)の2チーム計144人と救助犬12頭が青森県の三沢空港に到着、陸路岩手県大船渡町へ入り、14日から救助活動に入ったようです。ドイツは、救助隊43人と救助犬3頭、スイスは救助隊27人と救助犬9頭が成田から陸路宮城県登米市へ向かい現地消防と連携し救助活動を行います。中国は15人の救助隊が来日。韓国からは追加支援で102人の救助隊が来日しています。英国救助隊は13日夜に三沢空港に到着、63人の救助隊と2頭の救助犬で14日から救助活動を行うとしています。

津波で流され瓦礫の山を見て海外救助チームも呆然
3月14日には、米国の救助隊144人と救助犬12頭が来日。ロシアも75人体制の救助隊で来日。国際医療団体の「国境なき医師団」も仙台市に到着するなど海外から救助、捜索のプロフェッショナルが来日し、被災地で活動しています。この他にもオーストラリアメキシコ台湾ニュージーランドフランスなどから救助隊が来日、被災地に向かいます。支援の申し入れは、キューバフィンランドリトアニアアフガニスタンポルトガルなどからも来ているようです。救助のプロと地元警察や消防などうまく連携をとり、一人でも多くの被災者の救出を願います。
海岸沿いの街を捜索する海外の救助隊が、初めて街を目にした時、足場だけを残し瓦礫の山となった街を見て唖然としたと言います。マグニチュード9.0としても、津波に影響のなかった家はしっかり残った光景に、いかに津波のパワーの凄かったか身を以って分かったのでしょう。800名を超える海外の救助隊と40頭以上の災害救助犬は、寒さ厳しく慣れない地で懸命に救助にあたっているようです。

不足する食料/わずかなおかず「若い子にもっとあげて」と遠慮する年配者の姿
報道では、燦々たる姿に変わった街や、学校など避難所が映し出され、床一面に新聞やタオルが引かれ、暖をとっています。なかにはまだ毛布や水、食料が届いていない避難所もあるようです。あまりにも広い広域災害ではあるものの、いち早く孤立した避難所を発見し、物資の搬送が望まれます。避難所では、おにぎり1つにバナナやわずかなおかずと言います。それでも誰も文句も言わず、逆に「若い子にもっとあげて」と遠慮する年配者の姿も報じられました。狭い空間では自分よりも相手を気遣い、履物は綺麗に並ばれています。近所のおそば屋さんが大きな釜と材料をもって避難所でそば、うどんが配られる光景もありました。給水にしても1列に並んでじっと待ち続け、誰も横入り割り込みしません。

海外救助チーム:「やっと日本に恩返しする時がきた」
海外メディアの在日特派員は、このような光景は、海外では絶対に見られないといいます。日本人の「礼儀正しさ、謙虚さ、思いやり、おもてなし」を見て特派員は、必ず日本は復興すると報じています。報道を通じ海外にもその姿は流されています。救助隊を派遣した国には、「やっと日本に恩返しする時がきた」という国もありました。日本は海外から励まされ、人命救助の今は、海外の国に甘えていい時でしょう。世界の救助チームと日本救助チームで1つでも多い奇跡の生還が報道される事を切に望みます。

110316_5.jpgイタリア・セリエA:セビージャFC - FCバルセロナ、試合開始前
両チームに日本人は所属していません

[2011.3.16]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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