レジャー産業、設備投資活発化!ディズニーリゾート、USJ相次ぎ新設アトラクションに投資

企業の設備投資、3四半期ぶりに上昇

171202_1.jpg

日銀の「主要銀行貸出動向アンケート」調査によると、今年7月〜9月期の資金需要判断DI(Diffusion Index:指数)は、企業向けが、プラス6となり、前回調査から3ポイント上昇。業績の好調を背景に設備投資など資金ニーズが上昇。上昇は3四半期ぶりとなりました。
ここ数年、レジャー施設の拡充や新設が相次いでおり設備投資が堅調に推移しています。外国人や企業を引退したシニア層の来場者が増加しており、市場全体で拡大。運営企業は、大規模な設備投資で攻勢を加速させる狙いです。
ディズニーリゾート、入場者連続減で新アトラクションに投資
業界トップの東京ディズニーリゾートの平成28年度の入場者数は、前年度から0.6%減少し3,000万人。26年度をピークに2年連続減となりました。これを挽回するように今年5月にはディズニーシーに劇場型アトラクション「ニモ&フレンズ・シーライダー」を新設。開業から半年が過ぎましたが入場待ちの行列は途絶えていないようです。
さらに、東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、同リゾートを拡張するとの報道がありました。平成32年の東京オリンピック・パラリンピック前に約100ヘクタールの敷地を約3割広げるというものです。投資額は数千億円に上るとみられ競争が激しいテーマパーク業界で日本人や訪日外国人客を引き込む狙いです。
USJは3年連続、入場者数が増加
一方、大阪市のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、平成28年度の入場者数は約1,460万人と東京ディズニーリゾートの半分にも満ちていませんが、3年連続で入場者数が増加しています。この勢いに乗ってUSJは、約600億円を投じ「スーパー任天堂ワールド」を平成32年までに新設するとしています。
安倍政権も平成30年に、子どもに合わせて家族が休めるように企業が体制を整備する「キッズウィーク」の施行を目指しています。これは、今一歩ピンとこない毎月最終金曜日に、仕事早帰りを推奨する「プレミアム・フライデー」の子ども版と言えそうです。
東京オリンピック・パラリンピックを控え、テーマパーク市場は拡大の予測が立ち、新規参入組を含めた競争は業界全体で活況が期待されます。
バブル崩壊後、レジャー産業は縮小傾向へ
公益財団法人日本生産性本部の「レジャー白書」によると、テーマパークや遊園地などの市場は、バブル崩壊後は縮小傾向にありましたが、東京ディズニーシーやUSJがオープンした平成13年にようやく拡大に転じ、15年には温泉と遊園地の融合施設「東京ドームシティラクーア」、18年には職業体験型の「キッザニア東京」がオープンするなど施設も多様化。平成15年の市場規模は前年から3%増加し7,640億円と過去最高を記録しました。
今年も、旅行大手HIS傘下のハウステンボスがアトラクションを17種新設。4月には、人気玩具のレゴブロックのテーマパーク「レゴランド・ジャパン」がオープン。平成30年には埼玉県飯能にムーミンのテーマパーク「メッツァ」が一部開業、31年にグランドオープン予定と、少しずつですが私どもにも景気改善の実感が出てきそうです。これからの新設など設備投資の拡大が期待されます。
[2017.12.2]

記事一覧


最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 08

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 01

人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用

八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類

2026 / 08 / 24

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆

季節のお便り 未分類

2026 / 08 / 18

日銀はなぜ利上げを急ぐのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 14

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 08 / 03

骨太の方針2026を読み解く

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 02

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 07 / 21

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 17

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 06

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 30

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 19

日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 17

2026年上半期の日本経済を総点検

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

季節のお便り

2026 / 06 / 03

「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 29

2026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 21

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 19

大胆な投資促進税制とは何か

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 07

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 02

日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 29

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 17

値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 17

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 02

日本企業に起きている「静かな淘汰」

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 31

金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 23

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 16

エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 12

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 02

第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 26

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 16

【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 01

消費税減税は実現するのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 31

日銀金融政策の転換期をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 25

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 17

2026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 03

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 02

日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 17

取引適正化推進法(旧:下請法)とは?

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 03

外国人のビザ要件強化の背景とその影響

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 30

高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 24

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 16

ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 04

どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 31

高市首相、女性初の宰相誕生で経済政策に新機軸

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)10月23日「霜降(そうこう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 10 / 19