東日本大震災、被災企業を支援する「再生支援機構」債務縮小のはずが全額返済?

最近はやりの幽霊レストラン

新型コロナウィルスにより外食業界は、個人・中小企業から大手チェーン企業まで、大きな影響を受けている中、飲食業界で「ゴーストレストラン」と呼ばれる宅配専門店が増えています。自転車やバイクでよく見かけるデリバリーです。

「幽霊レストラン」とは「無客席型レストラン」のことで、つまり、設備がキッチンのみという、デリバリー・テイクアウト専門の業態です。

デリバリーの場合、ウーバーイーツや出前館といったデリバリー事業者に手数料を支払う必要があるため、飲食店の利益率が下がります。

ですが、一般的な飲食店を新たにオープンするよりもデリバリー専門店は初期のコストが抑えられることに加え、店側は接客のコストも考えなくていいなど、利用客も「密」を避けてプロの料理が楽しめるのが特長です。

 

外食のデリバリーは不可逆的な現象

重要なのは、外食産業のデリバリー化は決してコロナによる一過性のものではないという現実があります。米国ではウーバーイーツをはじめとするデリバリー・サービスの台頭によって、数年前からレストランの廃業や業態の変更が相次いでいました。デリバリーは単に便利なので利用されているのではなく、IT化によるビジネス環境の変化が大きく関係しています。

ここ数年、ビジネスのITシフトが急ピッチで進んでおり、仕事は以前と比較してより個人完結型になりました。これによって、職場の同僚とランチやディナーに行く回数が減り、代わりにデリバリーを利用する人が増えています。近年の社会傾向で、百貨店やショッピングモールに買い物に行く人が減り、買い物をネットで済ます人が増加しました。

ショッピングと食事はセットになっているので、ネット通販の利用が増えれば、当然、飲食店の利用は減ります。

日本でも欧米から遅れる形で、このコロナ禍の「ステイホーム」の浸透、「緊急事態宣言による休業要請」などでデリバリー・サービスが一気に注目を集め、デリバリー専門店の新規展開や大手企業によるデリバリー専門店のMAが加速しています。

外食産業のデリバリー化は、IT化というイノベーションがもたらした構造的な営業形態であり、コロナ禍が収束して景気が回復しても不可逆的な現象と考えた方が良いでしょう。

 

デリバリー専門店

利用客は「専門店」と聞くとイメージが底上げされます。

また、店側も本来の名前で出店するよりも「専門店」を名乗った方が利用者によりアピールすることができます。

そのため、一つの店がインターネット上で多数の「専門店」を名乗っているケースもあり、

表示と実態が乖離していることに加えて、食品アレルギーをもつ利用者からの注文や店側のモラル、アプリ運営側の掲載基準など社会問題化しています。

とはいえ、利用客に「幽霊/ゴーストレストラン」というワードが浸透するかは別にして、「何となくデリバリーを注文した店舗が、実はゴーストレストランだった」ということは、今後ますます増加していくことでしょう。


東日本大震災、二重ローン支援対策3年延長!震災復興へ金融支援

4月までは一律給付を5月からは状況により支給

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厚生労働省は3月25日、従業員へ休業手当を支払う企業にへ支援するための雇用調整助成金の特例措置を3月末から再び延長し、5月以降は経営状態や新型コロナウィルスの感染状況で差をつけ、支給すると発表しました。
現行で特例措置を一律で支給するのは4月までとしており、必要以上に休業支援が長引けば経済の構造改革や人材移動に悪影響を与える指摘されていました。
雇用調整助成金は、これまでも新型コロナウィルスによる経済への影響で幾度か延長が繰り返されています。
5月より給付率100%から90%へ
特例措置は、昨年春以降幾度も延長し、1人当たりの上限額は1日1万5,000円で助成率は最大100%ですが、5月以降は基準を満たした企業以外は上限額1万3,500円、助成率は90%にする方針です。
給付される企業は、直近3ケ月の売上高が30%以上減少する企業で、5月以降も現行措置が維持され、緊急事態宣言に準じた措置をとるまん延防止等重点措置が適用される地域、営業時間が短縮された企業が適用されます。
雇用調整助成金を受け取れない非正規労働者に対しても、同様に5月から助成率80%、1万1,000縁を9,900円にして給付するとしています。
業態転換する中小企業へ支援
雇用調整助成金独自の積立金は既に枯渇しており、財政の厳しさも背景にあり、失業手当てに使用する雇用保険の積立金から2兆円規模の借り入れをして賄っている状況です。
今後は、労使が支払う保険料の引き上げや国費からの借入を増やさなければ失業手当ての支給もおぼつかなくなります。
コロナ後の社会に合わせて業態転換を促す事業再構築補助金を活用し、1企業当たり最大で1億円を用意し、インターネット通販や飲食業のテイクアウトなど新たな取り組みを始める中小企業を支援する方針です。
雇用調整給付金の予算額は6,000億円超え
令和2年度の雇用調整給付金予算額は、6,117億円のほか、終20時間未満働くパートを対象に緊急雇用安定助成金が124億円計上されています。
ただ、コロナ感染リスク回避や外出自粛で消費者心理の急回復はできたいため、コロナ前の業績回復が難しいBtoC(Business to Consumer:企業が一般消費者対象に行うビジネス)業種や労働集約型の企業を中心に最後まで雇用調整給付金の特例措置を活用する企業が増加する事が見込まれています。
●関連記事:「厚労省、コロナ影響に伴う特例「雇用調整助成金」支給を延長!コロナ収束か経済活性化か」[2020.12.1配信]
[2021.3.30]

「東日本大震災、二重ローン支援対策3年延長!震災復興へ金融支援」

被災企業の債権などの買取り、金融支援を延長
自民、公明両党は、平成23年に起きた東日本大震災で被災した企業など、二重ローン対策支援期限を今年2月21日から3年間延長する法案を1月22日予定の国会に提出、成立を目指す方針を示しました。震災前の設備投資融資など債権の買い取りなど被災企業へ支援決定期限を2021年3月末まで延ばします。
国が平成24年に設立した「東日本大震災事業者再生支援機構」の設置法改正案を提出し、支援期限切れの2月21日より前に改正法施行を目指します。震災からの復興、資金繰りを支援します。
これまでの支援件数729件、買い取り債権額1,306億円
同機構では、震災前の債権が残る中で、新たに事業所や工場、倉庫などの再建で資金が必要になった被災企業を金融支援し、事業再生計画を策定後に震災前の債権を銀行など金融機関から買い取る他、一部の債務免除やつなぎ融資などでも支援します。
これまで同機構の支援件数は昨年11月末時点で729件、買い取り債権の元本総額は1,306億円、債務免除額は647億円、出資額は43億円となっています。
支援の決定件数は平成25年をピークに減少傾向にあり、集団での高台移転などに時間がかかり、仮設の事業所、店舗、工場などから出て他県へ移転し本格的に再建を進める企業も出てきています。

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一方、東京電力福島第1原子力発電所事故の影響を受ける、懸念される企業から県や市町村などへ風評被害を訴える相談は現在も続いています。除染なども行われていますが、全地域をカバーすることは不可能であり、目に見えないだけに懸念は残ります。
原子力規制委員会・前委員長が飯館村に引っ越し、その覚悟とは
原子力規制委員会の更田委員長は今年1月11日、原発事故の避難指示が解除された福島県楢葉町を訪問し、松本町長と課題について意見交換。委員長は、昨年12月にも福島県の飯館村や南相馬市を訪問。全て前委員長の田中氏が案内役となりました。
田中氏は初代原子力規制委員会の委員長に就任、以前は原発を推進してきた日本原子力研究所に在籍していた経緯もあり批判も浴びましたが、昨年9月に5年の任期を終え、続投の誘いを断り、福島県飯館村に引っ越しました。その覚悟とは何か。飯館村にとっては強い味方となり大歓迎されました。
震災からの復興に関しては、政治家や経済評論家など「人ごと」のような意見や、地元民に「失礼な意見」も数多く出ましたが、新設された復興庁こそが福島へ引っ越すべきではなかったのでしょうか。
2020年度まで「復興・創生期間」とし被災地強化
安倍政権は、平成30年度予算案で、「東日本大震災事業者再生支援機構」の財務基盤を強化するため、100億円の予算を計上。2020年度までを「復興・創生期間」と位置づけ被災地での自立支援に全力を尽くす方針を示しました。
日本は社会保障費などで財政は切羽詰まった状態であるものの、年間100億円の予算でどれほどの企業を支援できるのかが見通しが立ちません。
同機構では、今後も債権管理や資金繰り管理にとどまらず、商品開発・販路開拓支援や営業戦略・経費削減案、補助金・助成金活用支援、専門家派遣支援など幅広く企業支援を継続するとしています。震災から7年近く経過、復興のスピードアップが期待されます。
●関連記事:「進まぬ二重ローン問題、わかりずらい支援策にあきらめムード?個人版私的整理ガイドラインの成立わずか800件」[2014.3.14配信]
[2018.1.19]

進まぬ二重ローン問題、わかりずらい支援策にあきらめムード?個人版私的整理ガイドラインの成立わずか800件

繁華街中心に住宅地でも下落傾向

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今年3月23日に国土交通省が公表した公示地価が、新型コロナウィルスの影響が大きく響く内容となり、都心の繁華街を中心に地価が急落し、住宅地などを含む全用途の全国平均が6年ぶりに下落に転じました。
昨年後半には一部で下げ止まりの兆しも見られたものの、コロナ感染の先行き見通し、収束がわからない状況で不透明なままです。
中でも大阪・道頓堀では前年から26.5%と大幅に下落し、名古屋・久屋大通でもマイナス15.2%、京都・祇園四条でマイナス13.9%と大幅に下落しました。
飲食店やリモートワークで地価の変動が大きく影響
新型コロナウィルスの感染拡大により、飲食店や物販の店舗が閉鎖し、オフィスの縮小も進んでおり、商業地を中心に地価は下落傾向になった一方、リモートワーク、在宅勤務の浸透、巣ごもりなどで消費の拡大など生活への変化が大きく、大都市近郊の地価を押し上げた地域もありました。
大阪・道頓堀では老舗のフグ料理店が閉鎖し100年の歴史に幕を閉じたのを始め、周辺地域のドラッグストアなども高い家賃を払えず撤退しています。
同地区の不動産業では、家賃を下げても跡地に後継のテナントが見つからないといいます。
東京圏、全市区町村で下落
東京圏でも全用途平均で1.1%下落し、一部住宅では小幅に上昇した地域もありましたが商業地は全市区町村で下落となりました。
一方、底堅く推移したのが札幌や仙台、広島、福岡の地方4都市で、県庁所在地の商業地で6.6%上昇市全国最高の伸び率となった福岡市は、天神など中心部で再開発計画もあり地価は上昇傾向です。
また、仙台市でも再開活効果によって商業地が2.8%上昇し、福岡、仙台とも人口増を見込んで訪日外国人客が減少しても成長力を持続しています。
毎年トップの銀座も最大の下落
新型コロナウィルスは密度が高い3大都市圏に地価下落など大きな影響を与え、最高価格の東京・銀座の山野楽器銀座本店は7.1%下落になるなど異常事態となりました。
令和2年に商業地トップであった大阪圏でも1.8%の下落と3大都市圏の中で下落率が最大となっています。
令和3年に入っても先行きのわからない新型コロナウィルス拡大が今後、地価にどのような影響が出るのかが注視されます。
●関連記事:「大都市から地方へ波及?28年ぶりに地価公示が上昇」[2020.3.24配信]
[2021.3.26]

「進まぬ二重ローン問題、わかりずらい支援策にあきらめムード?個人版私的整理ガイドラインの成立わずか800件」

家があるのに帰れない!「帰還困難区域」2万5,000人

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東日本大震災から3年が経ち、現在も仮設住宅や親類宅で暮らす被災者は約27万人。この中でも原発事故により「帰還困難区域」に指定され自宅があるのに放射線量が高いため帰還できない人は約2万5,000人います。再建に向け、国に自宅を買取って欲しいとの声もあがります。
津波と原発事故の二重の被害を受ける南相馬市では、防災集団移転促進事業が進みますが,その買取り価格は1平米当たり4,920円〜1万1,280円と条件は厳しいようです。それでも買取りが決まらぬ土地は東電の賠償頼みとなっているのが現状です。
支援策,2万件の見込みが800件
震災前の住宅ローンと再建するための住宅ローンの二重ローン問題は、これまで国会でも議論されてきたしたが、思うように進んでいません。被災者の住宅ローンを減免する個人版私的整理ガイドラインは平成23年8月に策定され運用を開始。当初,2万件の利用が見込まれていましたが、これまでの成立件数は僅か800件。
ガイドラインは、わかりづらく敷居も高いとの理由でこれまで3回ほど見直しがされましたが、利用者は見直し前にすでに相談。「住宅ローンはやはり払うもの」として返済を再開し、避難先の家賃と二重に支払う被災者も少なくありません。
災害で自宅全壊したら住宅ローンの半分免除、日本初の新商品
三井住友銀行は2月28日から二重ローンを防ぐ住宅ローンの取扱いを始めました。住宅が地震や津波などの災害により全壊した場合,自治体が全壊と認定すればローン残高の半額が免除されます。地震保険では、住宅が被害を受けた場合,最大でも支払われる額は火災保険金額の半分が上限。新たな住宅ローンと地震保険に加入すれば負担はほぼゼロになる仕組みです。
同行では、自然災害への備えを手厚くすることで生活をいち早く再建する助けになればとしています。二重ローンは、阪神・淡路大震災では抜本的な対策もとられず、東日本大震災では個人版私的整理ガイドラインが策定されるものの、利用が進まず新たな施策、法案が必要なようです。
首都直下型、南海トラフ・・また二重ローン多発の懸念
ここ数年,日本は地震や台風、竜巻、洪水など自然災害が相次ぎ、いつ何時我が身に降り掛かるかもわかりません。首都直下型地震や南海トラフ地震など被害の想定は発表されるものの、再建に向けた計画はなく住宅が被害を受ければ同様の問題がまた起きる可能性は大です。
金融庁など今後,個人版私的整理ガイドラインの周知徹底を再度図り、金融機関や被災者へ利用を促進。被災者の一早い再建には、何よりも金融機関の協力が不可欠です。
[2014.3.14]

震災被災者:二重ローン問題やっと523件解決!私的整理ガイドライン・金融機関の協力が不可欠

訪日客、ベトナムが最多

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日本政府観光局は3月17日、2月の訪日外国人客数が前年同月から99.3%減の7,400人だったことを発表しました。
新型コロナウィルスや変異株の拡大の動きを受け、昨年12月から水際対策を強化している事が大きく影響しています。
今年1月には4万6,500人の訪日客が来ていましたが、2月はさらに減少し、回復は見通せない状況です。
1月から2月までの訪日客総数は5万3,900人で最多はベトナムからの2万200人、中国から1万1,900人、韓国から3,400人と続いており、1月に約2万人と最多国であったベトナムは200人減少しました。
検閲強化やビザ無効化が原因
日本政府観光局では、今年1月下旬以降の新型コロナウィルス感染症の拡大によって多くに国で海外渡航制限などの措置がとられ、国内においても検閲強化やビザ(査証)の無効化などの措置がとられました。
12月下旬以降には、新規入国の一時停止や検閲の強化などの措置がとられ、1月中旬には全ての対象国・地域との運用が停止された事で訪日客は前月に比べ大幅に減少しました。
依然として国際的な観光目的の移動が低迷している状況で、感染状況の変化とともに各国の出入国規制や市場動向を引き続き注視する必要があるとしています。
日本からの出国も98.1%減
一方、法務省の速報値では2月の出国日本人は前年同月から98.1%減の2万4,800人と1月には4万8,700人まで回復したものの、2月は半減しました。
1月14日からは、全ての国・地域とのビシネストラフィック・レジデンストラックの運用が停止され、日本人と在留資格保持者に対する帰国・再入国時の14日間待機の緩和を緩めないとする措置が大きく響きました。
外国人入国者も大きく落ち込み、出入国者が双方向で再び減少しています。
東京五輪後に地方へ訪日客を誘導
今後、国際旅行解禁直後には人混みを避け、自然の多い観光地へのニーズが高まる事が予想され、さらに東京オリンピック・パラリンピックの会場は東京、神奈川、千葉、埼玉、北海道、宮城、茨城、福島、静岡と一部を除き首都圏集中型となっています。
地方訪問を好む外国人リピーター層に向け、地方の魅力を各々投げかける取り組みが重要と考えられます。
菅政権が掲げた目標を達成する事が訪日客市場の成長とはなりませんが、東京オリンピック・パラリンピック後も見据えた訪日客市場の成長に貢献出来るよう日本政府観光局では尽力すると言います。
●関連記事:「訪日中国人観光客頼りから脱却?世界各国で日本へも訪日敬遠?」[2020.2.25配信]
[2021.3.20]

被災企業の二重ローン問題、債権放棄たった87億!見習え「栄光債権回収」は震災後2ケ月で88億円を債権放棄!

税納付への公平性が・・

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毎日新聞やスカイマーク、JTBなど大企業が減資して中小企業になる動きが相次いでおり、今年度末にかけて順次、資本金を税法上の優遇策を受けられる中小企業の基準となる資本金1億円にまで減額しています。
上場企業などは株主から集まった資金を有効活用して規模を拡大するのが本来の姿であり、窮余の策が広がり根底には資本金の大きさで税の負担が変わる問題があります。
経営実態と納税額のズレが大きくなれば納税の公平性を欠くとの声も聴かれます。
出資額、従業員数で異なる基準
中小企業は、中小企業基本法によって定義されており、法律や支援制度により定義が異なる場合もありますが、基本的には資本金、または出資の総額、常時使用する従業員数のいずれかを満たすものが中小企業と呼ばれています。
中小企業の製造業では、資本金が1億円以下、サービス・小売業では5,000万円以下と定義されており、製造業では多額の投資が必要とされる傾向にあるのに対し、小売業では投資が少ない状態で起業できることから業種によって基準が異なってきます。
中小企業では、地域に密着して事業展開する事が多く、対面での営業や交渉しやすいのがメリットとなります。
減資により中小企業へ、納税負担軽減へ
中小企業は、大企業に比べ規模が小さく経営に余裕のない企業が多く、資本金が1億円未満の場合、税制上では中小企業扱いとなり法人税の税率も低くなります。
また、地方税や法人事業税を赤字でも支払う外径標準課税も対象外とな離ます。
昨年よりコロナ禍において事業収益が悪化する大企業も増え、減資により身の丈を縮める動きが目立ち始め、国税庁によると資本金1億円以上の企業は平成23年に約3万3,000社ありましたが、平成30年には約3万社に減少しました。
節税狙いの大企業、中小企業へ
企業は、収益力などに関わらず資本金の区分で税負担への違いが抜け穴となり、節税狙いの減資が可能になっています。
納税に必要な簡素な仕組みだけが欠けている問題があるものの、中小企業の増税につながる改正を打ち出すのは政治的な面でも難しい事があるのが実態でしょう。
大きな中小企業が増えれば経済や社会の歪みは増幅しかねない状況であり、コロナ禍において収益悪化する中小企業が打撃を受ける状況も考えられ、外形標準課税のように機械的な区分をどうすのか課題となります。
●関連記事:「中小企業の法人税減税措置、平成28年度末終了予定を2年延長!中小の業績回復を支援」[2016.11.22配信]
[2021.3.16]

「被災企業の二重ローン問題、債権放棄たった87億!見習え「栄光債権回収」は震災後2ケ月で88億円を債権放棄!」

震災事業者支援機構:発足1年で債権、免除額わずか87億円

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東日本大震災で被災した企業が新たに資金を借り入れる「二重ローン問題」を支援する東日本大震災事業者再生支援機構は4月2日、既往ローン買取りなど支援を決定した件数が昨年3月発足以来167件になったことを発表。このうち債権買取りを伴う支援は160件。免除された総額は87億円となりました。
同機構発足当初、被災企業の既往ローン買取り額は約5,000億円と見込み、来年3月までの支援決定目標数を500件と設定。支援決定へのペースは依然上がっていません。復興庁では人員拡大や出先機関増設、広報をさらに強化するとしています。
産業復興機構:金融機関の合意284件、うち債権買取りは109件だけ
一方、経済産業省が主導する産業復興機構は、被災地5県に設置され、今年4月12日時点で金融機関などによる支援合意が得られた件数は284件。このうち、既往ローンなどの買取りが決定したのは109件にとどまります。
同機構は、平成23年11月に岩手と茨城で設立され福島、宮城などにも拡充。買取額を約2,000億円と見込み県や地域の金融機関、中小企業基盤整備機構などが共同出資しています。
産業復興機構、東日本大震災事業者再生支援機構とも民主政権時代に設立。既往ローンの買取りでは民主、自民党、さらに所管省庁間の縄張り争いだけが先行し、支援決定へのしくみなどを改善する姿勢はみられません。
栄光債権回収「被災者の負担軽減が必要」即座に債権放棄を決定
東日本大震災から2ケ月半の6月1日、横浜のサービサー(債権回収会社)の栄光債権回収株式会社(横浜市西区浜松町2−5 代表取締役:濱田  修氏)は、被災地域所在の1,414件の債権、総額88億5,674億円を放棄することを発表しました。同社では、震災被害があまりに甚大であり、被災者が困窮しているため一刻も早い負担軽減が必要と決断し債権放棄を決めました。サービサーは、法務省より営業許可を受け、金融機関などから買取った債権を回収する会社。役員には弁護士がいることなど義務づけられています。
震災後の民主党政権時、進まぬ被災企業・被災者支援をさておいて政争に明け暮れた時期に、民間サービサーの栄光債権回収㈱は債務者からの要請でなく、震災の重大性に鑑み自ら債権放棄を決めたのです。
▼栄光債権回収株式会社:「東日本大震災」被災地域内所在の皆様に対する債権放棄のご案内(平成23年6月1日)
二重ローン問題の解消:本来の目的を再認識する必要あり
震災から1年が経過し、政府は債権回収機構を立ち上げました。依然進まぬペースは、安倍政権へになって一層早急な対応、わかりやすいしくみへの改善が待たれます。目的は、被災地、被災者の救済であり、いち早い元の生活への復旧・復興支援です。被災企業、被災者は、今後の事業再開のメドが立たない現状を毎日、何年も目の当たりにし不安をぬぐえなければ、精神的に追い詰められてしまします。
事業再生の現場で目の当たりにするのは、リスケジュール(条件変更)を延長したまま、義援金や国からの助成金、補助金を申請してその資金が入ったら、ここぞとばかり金融機関が債権回収した例もあるのです。これではまるで「ハゲタカバンク」と捉えられても仕方ありません。日本の金融機関は、いつから本来の目的を見失い、「ハゲタカ」になったのでしょう。和の心やおもてなしが見直されている中、金融機関にも和の心、輪の精神を忘れないでもらいたいところです。
●関連記事:「二重ローン問題解消「東日本大震災事業者再生支援機構」3月5日発足」[2012.2.27配信]
●関連記事:「機能しない「産業復興機構」:二重ローン問題1,000件相談なのに解消たったの2件!?、不満から新たな機構設立の声」[2012.2.16配信]
[2013.5.1]

知っていますか?国の住宅二重ローン買取りのしくみ!リスケ5,900件に対し買取り相談は1,500件

世論調査、進まぬ復興3割、原発汚染も進まず6割
東日本大震災の発生から10年が経ち、NHKが全国に約3,600人を対象に行った世論調査によると、全体の3割近くが「被災地の復興が進んでない」と答えており、特に福島第一原子力発電所の除染が進んでいないと回答した人も6割を超えています。
大震災における国の復興対策の課題についても「原発事故への対応」が76%と最も高く、「住宅再建への支援」が62%、「被災地の産業への支援」が57%と続き、依然として復興を実感できない人がいる事が浮き彫りにしました。
福島第一原発は、約30年後に廃炉にする計画の先行きは遠く、住宅再建も全国に避難している避難者数は未だ約41,000人、復興地の産業支援も雇用者がいなければ進むこともできません。
復興への補助金2,000億円、活用は5割弱
一方、被災地の産業支援については、被災地で雇用を創出する国の補助金が十分に活用されず、平成25年度に2,090億円の基金を設置したものの、令和元年度末時点で5割弱しか活用されていないことが判明しました。
これは、雇用の条件や計画変更などのハードルが高く、申請した企業の辞退が相次いでいることが要因であり、制度運用が復興の進行を鈍らせていると考えられます。
国は、総額37兆円超えの復興事業に関する予算を計上しましたが、土地のかさ上げや防潮堤の新造、インフラ整備の復旧などの比率が大きく、ヒト・モノ・カネが優先されたことで、国は被災地の雇用創出も欠かせないとし、多額の補助金を被災地に投じました。
津波補助金、設備費75%を補助も条件のハードル高く
 

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この代表格に「津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助金(津波補助金)」があり、岩手、宮城、福島など5県で工場や倉庫、物流施設・商業施設を新設する企業に、設備費の費用を約75%を補助してきましたが、規模に応じて受給条件は事業主に雇用者に対し、正規雇用が定められています。
問題は、設備完成後に補助金が出るかどうかの仕組みで雇用計画に不備があれば補助金は出ず、計画を少なく見積もると補助金も減り、投資に踏み切れず悪循環が辞退をを招く結果となっています。
また、被災地では人手不足となり、人口減と復興へのニーズが増加したことが重なり、有効求人倍率が急上昇し、雇用を確保できない企業が相次ぎました。
緩和施策、効果と検証が必要と
このような要因から申請件数は減少傾向となり、採択件数も伸び悩むことが実態で、雇用計画を達成できなくても補助金の減額に留めるなどの緩和施策が必要と考えられます。
東日本大震災から10年が過ぎ、被災地の復興を促進するためにも補助金を投じた効果と課題を検証していくことが重要となり、被災者が新たな仕事や生活など日常を取り戻すためにも中長期的に支援していくことが必要となるでしょう。
●関連記事:「復興支援決定事業者「7年でまだ732件?」金融庁、支援期間延長で金融機関へ支援要請」[2018.2.6配信]
[2021.3.12]

♦︎英技術メディアの「ザ・レジスター」は2日、インテル製CPU(中央演算装置)に設計上の欠陥があると報じました。パソコンやスマートフォンの頭脳となるCPUはIT(情報技術)機器の基幹部品であるため、潜在的なリスクが大きく、米インテルや米グーグルなどIT各社は対策を急いでいます。

♦︎日銀が5日発表した昨年12月の市中に出回るお金と金融機関が日銀に預ける当座預金の合計額である資金供給量が、479兆9,976億円と過去最高を記録しました。日銀は消費者物価2%達成まで資金供給量を拡大する方針です。
♦︎平成30年は日本長期信用銀行と日本債券信用銀行が破綻して30年、リーマン・ショックから10年と金融機関にとっては節目の年となります。今年は地銀など複数の経営統合が予定され、金融庁も初の組織再編に踏み切ります。
♦︎全国銀行協会は、今年10月から異なる銀行同士の振込でも24時間365日、すぐに振り込めるシステムを稼働させます。メガバンクや地銀など加盟行の8割に当たる112行がサービスを開始する予定です。ネット通販など迅速な決済ニーズに応えるものです。
♦︎EV(電気自動車)で遅れをとっているトヨタは、世論を払拭するようにEV戦略を打ち出しました。自動車業界では100年に一度の変革期とも言われるEV化を迎え、パナソニックなどと車載用電池で協業することを発表しました。
♦︎厚生労働省は、介護現場で外国人実習生について介護福祉士の国家試験に合格すれば日本で働き続けられるよう見直す方針を示しました。2025年には35万人の人材が不足するための施策ですが、数年前までは国家試験は日本語のみで日本語を話せる実習生でも日本を去り、米国やカナダへ移住した苦い経験もあります。「話す、書く」の違いを認識すべきでしょう。
今週の時事経済記事です。
weekly2.jpg少子化、人口減でも労働力は今年最多へ!シニア層、女性が牽引
[2018.1.6]
日本の15歳〜64歳の生産労働者数は、約7,600万で少子化、人口減少が進む中、この20年で約1割減少しました。これは先進国の中でも突出した減少となっています。ただ、実際に働く労働者数は増え続け、平成29年は11月までの平均では前年を約1%上回り約6,528万・・・続きはこちらから
韓国・平昌オリンピック2月開催、準備は大丈夫?日本はメダルラッシュ!
[2018.1.5]
韓国の平昌冬季オリンピックまであと1ケ月、昨年暮れから冬季五輪の前哨戦とも言える、スピードスケートや団体パシュート、スキージャンプ、フィギアスケート、スノーボードなどワールドカップ(W杯)で日本選手が上位に食い込むなどメダルへの期待が高まっています。特に・・・続きはこちらから
今年の日本経済、景気は本格復活か!懸念材料はオリンピック後の情勢?
[2018.1.4]
平成29年、国内の経済は欧米などの経済成長も影響し、景気拡大が続いて戦後2番目に良かった「いざなぎ景気」を超える結果となりました。これは主に日銀の金融緩和政策によって円安傾向に進み、大企業の輸出産業では大きな収益をもたらしました。その恩恵を受けた国内の中小企業・・・続きはこちらから
[2018.1.7]

二重ローン問題解消「東日本大震災事業者再生支援機構」3月5日発足

緊急事態宣言の再発令で感染者は減少傾向

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内閣府が今年3月4日発表した2月の消費動向調査によると、消費者心理を示す消費者態度指数(2人以上の世帯)が前月から4.2ポイント上昇し33.8と3ケ月ぶりに上昇に転じしました。
昨年12月の新型コロナウィスル感染の再拡大で悪化していたものの、今年1月には都心を中心に地域によって緊急事態宣言が再発令したことで感染者数の減少を反映し大きく持ち直しています。
新型コロナウィスル感染のこの先の見通しは立っておらず、3月には1都3県地域に2週間の再延長が再宣言され、懸念が残ります。
業種による売上格差が目立つ状況に
4.2ポイントの上げ幅は、平成25年4月以降で、令和2年6月の4.4ポイントに次ぐ大きさで、内閣府では基調判断を「弱含んでいる」から「依然とし厳しいものの、持ち直しの動きが見られる」と引き上げました。
新型コロナウィルスの影響による個人の消費行動は大きく変わり、外食や旅行などサービス消費を中心に落ち込みが継続していますが、高級ブランド品やインターネット上での動画配信のニーズが増加し、新たな消費動向が見えています。
三越伊勢丹では、バレンタインを控えた2月上旬には「特設フロアは大賑わいでコロナ禍で会えない人への贈り物や、自分で食べるニーズが増加した」とコメントしています。
調査の4項目で全てが増加傾向
消費者態度指数を構成する4項目は全て上昇しており、「暮らし向き」は4.1ポイント増の36.3、「耐久消費財の買い時判断」は4.5増の36.1、「収入の増え方」は1.9増の35.4、「雇用環境」が6.4増の27.5でした。
また、1年後の物価に関する見通しでは、前月から「上昇する」と回答した人が4.4ポイント増加した一方、「変わらない」が1.1、「低下する」が2.4とそれぞれ減少しました。
こうした減少傾向を踏まえ、物価の予想についても上昇すると見込む割合は高水準となっています。
内閣府、今後は感染者の増減で「大きく左右される傾向がある」
消費者態度指数は、全国の2人以上の8,400世帯を対象に自動車や家電製品など買い時であるかや、今後半年間の暮らし向きがどうなるかを聞き、消費者の心理を指数化して示しています。
内閣府の調査は、2月6日から22日にかけて行われ、今回の調査では指数は3ケ月ぶりに増加となり、基調判断も上方修正したものの、今後については「消費者心理は感染者の増減に大きく左右される傾向がある。今後の感染者の動向を注視したい」としています。
日本国内においても変異株のウィルスの拡大が目立ち始め、ワクチン接種も思うようなスケジュールには行かないこともこれからの消費者の動向については注視されます。
●関連記事:「消費者心理、コロナ禍の中2ケ月ぶりに改善!基調判断を引上げへ」[2020.10.9配信]
[2021.3.9]

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