英フィナンシャル・タイムズ:中国の近隣国攻撃は日本に恩恵!海外マネー流入する不動産市場は底打ち感

台湾人、中国との併合で資産没収の恐怖!日本へ不動産投資で逃避

120922_1.jpg

9月14日付けの英ファイナンシャル・タイムズ紙は、中国の近隣諸国への攻撃的な姿勢の高まりは、日本に恩恵をもたらすと報じました。多くの台湾人は、いづれ中国が力づくで台湾を併合すると考え、没収を恐れて日本の不動産市場に資金を逃避。すでに表参道など東京の一等地は部分的に台湾人が所有。この傾向は香港や中国本土からも見られます。
一見、円高によって外国人投資家は投資が割高感があり敬遠されそうですが、円はすぐに下落する可能性が低い通貨と考えられていて、日本の不動産投資の魅力を高めています。
外国人投資家:1~2%の金利で資金借入れ、5~6%の配当利回り
東証株価指数TOPIXの不動産指数は今年に入り約30%近く上昇。日銀のJ-REIT(不動産投資信託)買入れが投資家に信頼感を与えたことも指数に反映しています。ゴールドマン・サックスは、AIJの年金資金消失問題から日本で非上場REITを組成し、年金基金など誘導を促します。
投資は、先端的な技術や製品を持つ企業の株式などの金融資産から、もう下がりようのない不動産など実物資産に移り変わってきています。外国人投資家は、自国や日本の金融機関から1~2%の金利で資金を借り入れ、5~6%の利回りで不動産に投資。1%を切る日本の国債利回りよりは魅力的なリターンです。
日本人投資家は:日本市場より米REITへ投資500億ドル
国土交通省が8月24日に発表した7月1日時点の地価動向報告では、全国150地区のうち33地区の地価が上昇。3ケ月前の22地区から増加しました。下落地区も48地区から35地区に減少するなど地価の底打ち感が強まってきました。今回の調査で上昇と横ばいが115地区と全体の約3/4を占めました。
同省でも「地域ごとに差はあるものの底打ち感は出てきた」とみており、不動産ファンドやJ-REITに海外から資金が流入しています。一方、日本人投資家は、日本の不動産市場に信用がないのか、米国のREITへ約500億ドルの資金を投入しています。
国内不動産市場:ゴールドマンに続きTPG、ラサール、米企業投資増加
ゴールドマン・サックスに続き、日本の不動産市場には米大手ファンドのTPGキャピタルや米不動産会社のラサール・インベストメントも投資を増やしています。外国人投資家による日本不動産市場への資金流入は、バブル崩壊の再来か懸念されますが、停滞が続く不動産市場に活況を与えることは間違いありません。
外国人の不動産投資は、収益になると思えば短期間に大量の資金を投入し、危険と思えば一気に資金を引き上げ不動産価格を混乱させます。海外マネーの流入が増えるいま、外国人の存在は日本の不動産市場に大きな変化をもたらしかねません。
[2012.9.22]

記事一覧


日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 19

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 18

最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 08

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 01

人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用

八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類

2026 / 08 / 24

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆

季節のお便り 未分類

2026 / 08 / 18

日銀はなぜ利上げを急ぐのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 14

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 08 / 03

骨太の方針2026を読み解く

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 02

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 07 / 21

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 17

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 06

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 30

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 19

日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 17

2026年上半期の日本経済を総点検

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

季節のお便り

2026 / 06 / 03

「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 29

2026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 21

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 19

大胆な投資促進税制とは何か

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 07

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 02

日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 29

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 17

値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 17

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 02

日本企業に起きている「静かな淘汰」

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 31

金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 23

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 16

エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 12

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 02

第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 26

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 16

【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 01

消費税減税は実現するのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 31

日銀金融政策の転換期をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 25

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 17

2026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 03

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 02

日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 17

取引適正化推進法(旧:下請法)とは?

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 03

外国人のビザ要件強化の背景とその影響

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 30

高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 24

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 16

ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 04

どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 31