「アナ雪」効果で映画興行収入、4年ぶりに2,000億円超え!観客動員は増加傾向、1公開当たりの入場数は減少?

興行収入に占める洋画の割合は4割
日本映画製作者連盟は1月27日、昨年1年間の映画興行収入が前年比6.6%増の2,070億3,400万円だったことを発表。大ヒットした米ディズニーアニメ「アナと雪の女王」効果で4年ぶりに2,000億円台を回復。興行収入に占める洋画の割合も41.7%と3年ぶりの40%台に迫りました。
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昨年映画が公開されたのは、邦画が615本、洋画が569本と前年から67本増加。スクリーン数も3,364と前年から46増加しています。同連盟では「消費税の影響が心配されたが、思いのほか良い結果だった」とコメントしています。
興行収入の7割が49本のコンテンツ
映画は,興行収入10億円がヒット作の目安となっており、昨年10億円を超えた作品は邦画31本,洋画18本。この49本で興行収入の約7割を占めています。
上位5位の興行収入をみると、邦画が「永遠の0」が87.6億円でトップ。続いて「STAND BY ME ドラえもん」が83.8億円、「るろうに剣心 京都大火編」が52.2億円、「テルマエ・ロマエⅡ」が44.2億円、「るろうに剣心 伝説の最期編」が43.5億円と続きます。
一方洋画では,「アナと雪の女王」が254.8億円とこれまでの「千と千尋の神隠し」の304億円、「タイタニック」の272億円に続き歴代3位を記録。続いて「マレフィセント」が65.4億円、「ゼロ・グラビティ」が32.3億円、「GODZILLA ゴジラ」が32億円,「アメイジング・スパイダーマン2」が31.4億円と、「アナと雪の女王」が牽引役となったのが明らかになりました。
ネット配信,テレビ大型化で映画館の存在意義にも変化
映画は、庶民の娯楽の一つとして独自の雰囲気のなか大型スクリーンに映し出された映像は、老若男女を問わず心を弾ませ、子供をときめかせます。オンデマンド配信などネット技術の進歩と家庭用テレビの大型化など確実に映画館の存在意義は変化を示しています。地方などの老朽化した映画館は、廃館に追い込まれ、ショッピングセンターなどに併設されるシネマコンプレックス(複合映画館)が主流となり、スクリーン数も増加する要因になっています。
一方,昨年の入場者数は、前年比3.4%増の1億6,111万6,000人とネットや衛星放送などメディアが増加するなか健闘。昭和33年には11億2,700万人だった映画人口は,テレビの普及により急減し,昭和40年代以降は2億人を割り込んだ状態でした。。
シネコン、椅子が振動、香りも演出する集客努力
昨年の興行収入から見ても「アナと雪の女王」が断トツとなっており、ブロードバンド環境が当たり前のネットでの動画配信など一概にも喜べる状況ではありません。シネマコンプレックスでは、3Dに加え椅子が振動したり香りが演出されるなどの体験を観客に提供するなど努力も見られます。
映画人口は全体では伸びをみせるものの、1公開当たりの入場者数が減少しているのが実態。消費者のニーズは映画製作、映画館側の対応を確実に上回っていることに変わりはありません。
[2015.2.2]

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