日本初LCC名は「Peach」:クール・ジャパン「KAWAII(カワイイ)」日本ブランドで観光客誘致

外国人の日本ブランド意識:「安全」35%、「信頼できる」39%にイメージ低下
「安心、安全、高品質」と、海外から評価を得ていた日本ブランドのイメージが、東日本大震災による津波、原発事故によって低下していると報道がありました。ブランドコンサルティング会社の株式会社インターブランドジャパン(東京都千代田区一番町18 代表取締役社長CEO:岩下充志氏)は震災後、5月上旬にかけて、米英中の20歳代~50歳代に日本ブランドの意識調査を実施。日本の輸出産業を担う自動車や家電、食品、化粧品、アパレルの5業種で調査したところ、震災前には50%を超えていた「安全」のイメージが35%に。「信頼できる」でも39%と、ともに50%を下回った事がわかりました。原発事故、放射線漏れは海外メディアでも毎日のように報道があ
り、インパクトが強かったのでしょう。

クオリティが高く壊れない「Made in Japan」、近年は「KAWAII(カワイイ)」が国際語
日本の産業は、高度成長期において自動車や家電産業などものづくりにおいて、クオリティが高く壊れないと海外から「Made in Japan」として高い信頼を得てきました。特に近年は、「KAWAII(カワイイ)」が国際語のように使われるようになり、日本のポップカルチャー、ファッションセンスは、アジアを中心にフランスの若者からも注目されていました。原発事故の風評によって広がった不信をリカバーするのは骨が折れますが、逆に言えば、世界からの注目度が高い昨今です。温故知新、日本の高い文明文化をブランド創造力によって世界に発信するチャンスでもあります。
国際語「KAWAII」狙ったデザイン、ユニフォーム?

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全日空と香港ファーイースタン投資グループが共同で出資したLCC(Low-Cost Carrier:格安航空会社)のA&Fアビエーションは5月24日、LCCブランド「Peach」の発表に合わせ、社名もPeach Aviation株式会社(東京都港区東新橋1-5-2 代表取締役CEO:井上慎一氏)に変更、コンセプトや概要についてリリース発表しました。新しい日本のブランドがまた一つ、海外へ進出です。同社のリリースによると、「斬新で、かわいらしさとクールさ、楽しさ」を表し、ロゴマークや機体をデザインされたとありました。「Peach(桃)」は、アジア発祥の果物で、「若々しさや幸せなどポジティブなイメージ」を連想させ、アジアでも人気とのことから平成24年3月に大阪・札幌、大阪・福岡路線の国内線就航後、同年5月に大阪・ソウル路線就航に向け、国土交通省に認可の申請中とのこと。

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機体デザインは、ロスとニューヨークを本拠とする建築家・ニール・デナーリ。ユニフォームデザインにロンドンのファッションデザイナー・ジェームス・ウィルキーが担当とあります。日本人デザイナーでなかったのが残念ですが、有名デザイナーの「KAWAII」が日本ブランドとしてアジア中心に広まるか注目です。中国や韓国で気に入られそうなピンクのメイドカフェ風のユニフォームも見たかったものです。
運ぶだけでなくリアルタイムの情報・共有サービスを提供
Peach Aviationでは、アジアに特化し展開予定で、政府が新成長戦略に掲げる「クール・ジャパン」に代表されるように、日本の若者の文化を取り入れブランドイメージを高めるとあります。同社CEO・井上氏は「ただ人を運ぶのではなく、ヒト、モノ、コトを繋げるサービスを提供しアジアの交流、経済活性化に貢献する」とし、国内、アジアのイベント・ショッピング情報の提供や、利用者同士の体験談などをシェアできるサービスも提供し、付加価値のある航空会社とアピールしました。
ミクシィやフェイスブックなど、会員同士がネットワークを作れる「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)」や、モバイルでもすぐに意見が反映されるミニブログ「twitter」など、特に若者の情報受発信のスピードは秒単位です。旬な話題をリアルタイムで提供し、利用者が情報を共有、意見を発信するなど新しい日本ブランドのLCCとしてアジアからも注目が集まりそうです。
「Peach」拠点は関空:大阪駅は国内最大の商業施設に1日50万人
「Peach」の拠点となる関西国際空港では、LCCターミナルを平成24年下期に国際線、国内線供用で開始を予定しています。ターミナル搭乗待合室などは、コスト抑制のためシンプルで簡素化したつくりとなるようです。その時期には日本の「安心、安全」神話もとり戻っている事でしょう。同空港から大阪や神戸、さらに新幹線で九州まで足を伸ばし、国内観光産業を盛り上げて欲しいものです。
JR大阪駅では、約30年ぶりに改装が終わり、南北の駅ビルとともに「大阪ステーションシティ」が大型連休中の5月4日に全面開業しました。JR大阪三越伊勢丹や専門店街ルクア、大丸梅田と、全て合わせた店舗面積は13万4,000平方メートルと商業施設では国内最大級となりました。まさに日本ブランド「クール・ジャパン」を集結した宝庫と言えるでしょう。4日には三越伊勢丹とルクアだけで予想を上回る50万人が訪れました。

中国で旅行業務認可のJTBなど外資旅行会社に門戸開く
中国では、温家宝首相の日本訪問を受け、国家観光局が日本のJTBなど外資旅行会社にも中国国内での旅行業務が認められるよう緩和しました。中国の日本復興支援ともとれる措置にJTBでは、「魅力あるツアーを中国の人たちに企画提案していきたい」とコメントしています。日本人は危機的状況下でも「規律正しい」は、世界中の誰もが認識しています。規律正しい日本人がつくりあげる生産品、サービスは、いづれ時間とともに信頼を取り戻し世界からの手厚い支援で、より信頼あるブランドとして復活するでしょう。サプライチェーン(供給体制)も秋にはほぼ回復、日本ブランドの復活で外貨を獲得し、日本の産業の活性化に繋げ国内に活況を取り戻したいものです。
[2011.5.27]

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