韓国の国家戦略:サムスン、LG海外進出のきっかけは韓流ドラマとKARA!

スマートフォン、サムスン438%増
米調査会社のIDC(International Data Corporation)が発表した世界のスマートフォン市場調査によると、同市場は急成長を遂げ、平成22年第4四半期(10月~12月)の出荷台数は、1億台を超え同期間のPC出荷台数9,200万台を上回ったとありました。IDCではサムスンや中国のHTC、米モトローラなど複数のメーカーが採用するOS(Operating System:基本システム)、Google Androidが飛躍的に伸び続け、市場を牽引しているとしています。
メーカー別では、ここ数年トップを維持するSymbianをOSとしたNokiaが、シェアを前年の38.6%から28.0%に落とす一方で、Androidを採用するサムスンは、3.3%から9.7%にシェアを延ばし出荷台数も438.9%増となっています。HTCも4.5%から8.5%とシェアを拡大、出荷台数が258.3%増と中国、韓国パワーを見せつけています。迫られるNokiaは、2月11日、米マイクロソフトと戦略的提携をしたと発表。Nokiaは、OSのSymbianを段階的に廃止し、代わりのOSにWindouws Phoneを採用すると言います。AndroidやApple iPhoneのiOSを搭載した端末が拡大を続ける中、Nokiaは思いもよらない選択をして巻き返しを図ります。
iPhoneを抜いたギャラクシー

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日本のお家芸と言われてきた家電業界でも韓国や中国など、海外メーカーの家電製品を目にするようになて来ました。サムスンやLGのスマートフォンや薄型液晶テレビ。中国ハイアールの低価格白物家電が家電量販店の売り場面積を広げているようです。いづれのメーカーも過去、世界一品質に厳しい日本市場に攻勢をかけましたが、日本ブランド、高品質、耐久指向の高い市場でなかは力を発揮できずに縮小、撤退したという苦い経験があります。しかし、この風潮に変化が起きるようにMade in KOREA、Made in Chinaが日本市場に受入れられようとしています。
今年1月10日から16日の期間、国内家電量販店のPOSデータを使用して集計したスマートフォンの販売ランキングで、サムスンのスマートフォン「ギャラクシーS」がトップと報道がありました。国内のスマートフォン市場で韓国企業が首位となるのは始めてでしょう。2~3位にApple iPhone、シャープ、東芝が続きます。「ギャラクシーS」は昨年10月末、NTTドコモを通じて日本市場に参入、昨年末までに約25万台販売したようです。日本のスマートフォン市場は、平成20年7月にApple iPhoneが発売され、一躍ブームをつくり、累計で約325万台販売しています。NTTドコモやKDDIなどは、Apple iPhoneに対抗してAndroid搭載のスマートフォンを販売。「ギャラクシーS」がApple iPhoneを追い抜くか、日本のメーカーも頑張って欲しいところです。
韓国「5年以内に5%のシェアを」:見事、戦略にはまった日本市場
世界の薄型テレビのシェアでは、サムスン、LGが昨年上位を占め、ハイアールは低価格を武器に国内で本格展開するなど国内の消費者の心を揺らがしています。「ギャラクシーS」は日本の若者にも、抵抗なく受入れられています。サムスンは日本での販売にあたって、親指で器用に画面を操る動きを徹底的に検証、研究を重ね、何度も配置を変え、発売にこぎつけたと言います。ユーザービリティ、デザイン、価格、広告PRなど国内のマーケティングを完璧に行った結果と言えるでしょう。LGでは、昨年11月に発売した液晶テレビを主力に「5年以内に5%のシェアを」と、日本市場で長期戦を考えているようです。
家電では薄型テレビやスマートフォン、ソフトパワー産業では韓流ドラマや少女時代、KARAと、ここ数年Made in KOREAが国内で話題となり、ブームを引き起こしています。「少女時代やKARAは、サムスン日本進出の韓国の戦略ではないか」との報道もありました。平成15年に韓流ドラマ「冬のソナタ」がNHK・BSで放映され、あまりの反響から翌年、地上波でも放映するなど、いつの間にか韓国のソフトパワー産業が日本に溶け込み、国内の消費者は違和感なくMade in KOREAのスマートフォンを選択しているのです。日本ブランド、高品質・耐久性のある製品でなくても、そこそこの機能に、デザインでMade in JAPANより手頃な価格に今の消費者の心は揺らぐのでしょう。
韓流ドラマの輸出は原子力発電所をも受注/UAE(アラブ首長国連邦)
平成19年、韓国政府、企業が一体となってUAE(アラブ首長国連邦)から原子力発電建設を受注した背景に、先攻隊として韓流ドラマの輸出があると言います。UAEでは、韓国の歴史ドラマの平均視聴率は50%を超えだそうです。確かに戦略は、ソフト産業が先攻して国民に親近感を持たせ、後から産業がついてくるというようにも見えます。韓流ドラマに感動しファンとなる女性や、少女時代やKARAの歌や踊りに熱狂する若者に日本ブランドに固執する時代ではなくなってきたようです。

日本のソフトパワー:海外では高い評価!/潜在的消費意欲に!
日本のソフトパー産業である、音楽やファッション、アニメ、映画などは品質も高く、海外からも評価されています。親近感を持った国に対しては消費意欲を失うことなく関連産業にも波及効果が期待されます。コンテンツの中に何気なく配置されるMade in JAPANを見ることによって潜在的に頭に残り、後に関連製品へ何も抵抗もなく受入れてもらうことができるでしょう。ソフトパワー産業は政府の新成長戦略の産業に掲げられています。日本のコンテンフコンテンツをさらにアジア、中東、世界へ輸出し、世界中に日本ファンを増やし、産業界を活性化させて欲しいものです。NHKの「龍馬伝」輸出に、TPP参加で開国をアピールしたいところです。
[2011.2.16]

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