日産「ダットラ」国内生産終了!新興国向け自動車に「ダットサン」ブランド復活検討中!

日産ゴーン社長:欧州は生産過剰、販売拡大の活路は新興国

120310_1.jpg

日産自動車は、昭和40年代まで使われていた「ダットサン」ブランドを、アジアなどの新興国向け自動車で復活させる検討をしていることが3月2日、明らかになりました。「ダットサン」は、かつて北中南米向けのフェアレディやブルーバード、ピックアップトラックなど海外で支持されてきましたが、昭和56年に「ニッサン」ブランドに統一のため使われなくなっていました。
3月6日に開幕したジュネーブ国際自動車ショーの会見で日産のカルロス・ゴーン社長は、欧州自動車工業は生産過剰に陥り工場再編などが進む見方を示しました。一方で、生産拡大の活路を中国やインド、ロシアなどに求め、新興国市場開拓に様々な車種を揃え、市場シェアを高めると語っています。
「ダッツン」国内外で知名度は既に確立!
欧州自動車市場は、当面は厳しい情勢が続くと予測した日産では、「日産・ルノー連合」として新興・途上国市場開拓を加速する考えを明らかにしました。国内外自動車メーカーでは、現地の消費者にいかに受け入れられるか徹底的にマーケティングを行い、価格に反映させシェアを拡大させるか競争が激しくなってきています。
この中で日産は、新興国向けブランドに「ダットサン」ブランドを復活させる計画が浮上。DATSUNの名から国内外から「ダッツン」と愛され、「ダットサン」ブランドは中南米ならずとも国内外に知名度は高く、確立されています。
新興国向け自動車ニーズ:暑い気候は強力エアコン、機能絞り込み低価格化
国内メーカー各社では、既に新興国向けの低価格車は投入されており、トヨタはインドで約66万円の「エティオス」が人気。インドの暑い気候に合わせ強力なエアコンを採用。ワイパーを1本にして低コスト化が図られ、ブラジルでも発売が予定されています。
ホンダも低価格、約65万円の「プリオ」をインドやタイに投入。高速時の社内の静かさの基準を緩め、機能も絞り込み低価格を実現しています。
インドで人気のスズキは、研究開発費を抑えるため旧型の車体をベースにした「アルト」を約40万円で発売するなど、メーカー各社は地域のニーズに合わせた低価格車を投入しています。日産の新興国向け低価格車「ダットサン」復活で、さらに競争の激化が予測できます。
国内生産「ダットサン」56年の歴史に幕
新興国の消費者は、機能よりも低価格優先で自動車を選ぶ傾向が強く、メーカー各社では急成長する新興国でのシェア拡大に低価格化への開発にしのぎを削ります。日産は、品質、機能抑制に現地での部品を採用するなどコストを削減。「ニッサン」ブランドとの差別化を検討しています。
3月2日、日産の子会社、日産車体の湘南工場で「ダットラ」の愛称で親しまれた「ダットサントラック(オーストラリア向け)」の生産が終了。生産ラインは閉鎖され56年の歴史に幕を閉じ、今後は中国やタイでの生産にシフトされます。変わりゆく自動車産業の変革に、国内では姿が見れなくなった「ダットサン」ブランド。新興国での復活に期待します。
[2012.3.10]

記事一覧


日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 19

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 18

最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 08

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 01

人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用

八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類

2026 / 08 / 24

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆

季節のお便り 未分類

2026 / 08 / 18

日銀はなぜ利上げを急ぐのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 14

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 08 / 03

骨太の方針2026を読み解く

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 02

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 07 / 21

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 17

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 06

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 30

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 19

日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 17

2026年上半期の日本経済を総点検

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

季節のお便り

2026 / 06 / 03

「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 29

2026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 21

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 19

大胆な投資促進税制とは何か

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 07

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 02

日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 29

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 17

値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 17

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 02

日本企業に起きている「静かな淘汰」

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 31

金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 23

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 16

エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 12

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 02

第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 26

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 16

【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 01

消費税減税は実現するのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 31

日銀金融政策の転換期をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 25

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 17

2026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 03

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 02

日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 17

取引適正化推進法(旧:下請法)とは?

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 03

外国人のビザ要件強化の背景とその影響

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 30

高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 24

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 16

ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 04

どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 31