神鋼環境ソリューション×竹中工務店。生ごみからガスを発生。大阪「あべのハルカス」で始動

1日2トンのごみが生み出す夢の技術

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生ごみから安定的なガスを発生させる、画期的なバイオガス技術を、神鋼環境ソリューション((株)神鋼環境ソリューション:兵庫県神戸市 粕谷強社長)と、竹中工務店((株)竹中工務店:大阪府大阪市 宮下正裕社長)が共同開発しました。高さで日本一の超高層複合ビル「あべのハルカス」(大阪市)で、1日2トンの生ごみからガスを生み出す夢の技術です。

微生物が生ごみを分解してガスに
ガスを生む設備は、「あべのハルカス」の地下5階にあります。近鉄百貨店((株)近鉄百貨店:大阪府大阪市 髙松啓二社長)が運営する「あべのハルカス近鉄本店」の12階から14階に入るレストラン44店舗や、中・高層階のホテルから出る生ごみが、この施設の「メタン発酵槽」に入り、内部にすむ微生物が分解して、ガスに変えます。処理能力は約50トンと大規模で、ガスはエネルギー源として電気や温水を作る。ちなみに、生ごみを施設内で処理することで、清掃工場などで処理するより1トン当たり約5万円も安くなりました。

生ごみと排水、2つの処理を組み合わせる
両社の工夫は、生ごみ処理と排水処理の2設備を組み合わせ、小規模ながら効率的にバイオガス発電する仕組みづくりにあります。生ごみはディスポーザーで細かく粉砕し、ろ過装置で水分を抜く。レストランから出る排水は加圧水を注入し、生ごみだけを取り出し、バイオガス設備に入れます。この画期的技術は、他の大型ビルでも大きなニーズを生むことが確実です。

課題は、生ごみを食べた微生物の活性を維持すること。一度メタン発酵槽の微生物が弱ってしまうと、回復させるのに数カ月かかります。最適な栄養や環境がどの程度か、今後も検証を続け、世界最先端のエコ技術に育ててほしいものです。


[2017.2.21]

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