世界初!海底から天然ガス「メタンハイドレート」採取成功!実用化への技術確立に一歩前進

経産省:愛知県沖でメタンハイドレート試験採取成功を発表
経済産業省は3月12日、愛知県沖約80kmの海底地層から天然ガスのメタンハイドレートの試験採取に成功したと発表。困難とされていた海底からの天然ガス採取は世界初となります。
同日午前6時前、地球深部探査船「ちきゅう」は、水深約1,000mまで掘削機を下され、固形上のメタンハイドレートを水と天然ガスに分解。ガスを抽出し海上まで上げる作業を開始。約4時間後には、船尾に設置したガスバーナーから炎が上がり、天然ガスの産出が示されました。
日本のエネルギー:原発からの供給、1/3から1/2へ拡大の計画が震災で一転

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日本のエネルギー戦略は、平成23年3月まで1/3が原子力発電から供給され、将来的には1/2まで拡大する計画でしたが、東日本大震災で計画は一転。現在は原発2基を除き国内の全ての原発は停止。エネルギーの燃料となるLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)の輸入に頼っているのが現状です。
安倍首相は今年2月、日米首脳会談でオバマ大統領に現在より輸入価格の安いシェールガスの輸出を承認するように直訴。現在の液化天然ガスとの価格交渉を優位にすすめる戦略です。昨年の政権交代以来、強い金融緩和の姿勢に円安がすすみ燃料価格が上昇傾向にあるだけに、価格交渉は重要性を増しています。
産出試験:ポンプ不調、1週間前倒しで試験採取打切り
経済産業省は3月18日、メタンハイドレート産出試験をポンプの不調やガス産出用井戸に砂が混入したことを確認したため、打ち切ったことを発表。12日から18日までは、連続してガスの生産は続いたものの、現場海峡の天候悪化も見込まれたことから生産試験を1週間前倒しで打切りました。
同省では、必要なデータは収集しており現時点で今後の計画に変更はないとしています。今月末までには資材や機材の撤去作業をすすめ、今後は試験結果の解析が始まり、平成30年度を目処に実用化へ向けた技術の確立を目指します。
エネルギー制作:長期的には資源開発、短期的には輸入元の多様化で価格引下げ競争
メタンハイドレートなど国産の資源開発は長期的に進める一方、短期的には液化天然ガスの輸入元の多様化など、価格引下げも進めなければなりません。安く安定したエネルギーの調達が円滑に行われなければ、価格は電気代などに反映され、製造業などへの影響も大きくなります。
平成25年度予算案では、日本企業による海外での石油や天然ガスの権益獲得支援のため465億円を計上。安倍首相もゴールデンウィーク期間中にも中東諸国への訪問、価格交渉も検討するなど、新たな資源開発、輸入の多様化の同時進行で経済再生を目指します。
[2013.3.22]

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