iPhone4発売!日本の技術・販路の行方
●関連記事:電子書籍:iPadが引き金!村上龍ら作家が設立!流通変革の出版界[2010.11.8]
●関連記事:変化の時代:『紙』から電子書籍、アナログから地デジ、東京タワーからスカイツリー[2010.10.29]
●関連記事:電子書籍普及のスピードは・・[2010.5.16]
「何が魅力なのか」
先日,米Apple社のiPhone4が発売になりました。銀座のApple Storeや表参道Soft Bank Shopには300m 以上の行列ができ、ニュースでもトップで報じられていました。ここで、iPhoneとは何?という、中小企業経営者も多いのではないでしょうか。私も書籍を出版していなければ何だろうと今でも思ったかもしれません。電子書籍という新しいワードに興味を示し、最終的にiPhoneにたどり着いたくらいですから。
簡単に言えば,iPhoneは、携帯電話にパソコンの機能が追加されたスマートフォンと呼ばれる持ち運び便利な機械(デバイス)の一種です。自分の席に座ってパソコンを立ち上げる事なく、いつでもどこでも携帯電話の様に通話もでき、メールやインターネット、ビデオ撮影、そしてスケジュール管理、書籍を見たり、ゲームに至るまでさまざまな専用アプリを利用できる今までにないデバイスです。しかもアプリも無料で数十万種類利用できる全く新しい商品にこの不況の中、全世界で行列を作るのでしょう。つまり、市場に消費者ニーズのある物は価格に関係なく求められます。
「どこへ売り込めばいいのか?」
先週、経済産業省から通商白書が発表されました。その内容は「アジア内需とともに成長する我が国」「グローバル化の視野拡大に向けて成長」「新興国市場の獲得」と。では、具体的にはどう行動すればいいのかと、問いかけたくなるのは中小企業の経営者も同じでしょう。確かに日本市場は成熟期に入り、今後も市場はじり貧になるばかりでしょう。日本より成長率の高い新興国である中国やベトナム、インドなどに市場を求めることも生き残る1つの方法です。あとはどのような方法でその市場に入り込むむかだけの問題です。当然,言葉も文化、法律や税金も違いますからリスクも伴います。新しい市場や流通、販路への参入、そしてAppleのような全く新しい発想の商品がこれから必要になってきます。
「あのSonyでさえ勝てなかった」
イノベーションって、最近よく聞かれますが、この世界的不況の中,今迄の発想では生き残りが難しくなってきました。Apple iPhoneの ような発想、これだけ技術大国、家電市場でNo.1だった日本メーカーがいとも簡単にスマートフォン市場をAppleにとられてしまったのです。しかもそれ以前に発売されていた携帯音楽プレイヤーiPodによって音楽をダウンロードする新しい販売形態で音楽業界までもが独占されてしまったのです。SonyやPanasonic、東芝も勝てなかったのです 古いモノから新しいモノへ生まれ変わる事が必要になってきました。
昔、サーカスではライオンや象の芸を見せていたものですが、今はその動物たちもいません。シルクドソレイユといういわゆる昔でいうサーカスは、動物の変わりに人間が華麗な芸を見せ、人々を感動させているのです。イノベーションによって大きな檻も、移動用トレーラーも、専用の施設も不要になりました。
「何が今必要なのか」
これからの中小企業はどうすればいいのか。具体的にどう行動すればいいのかです。Appleの新製品iPadの発売と同時に中国ではまがいもののePadが同等の機能で1/5の価格で発売され初回生産分を売り切ったそうです。コピー商品を作れとは言いませんが市場にニーズがあればブランド力がなくても売れる証明です。
数年前までは中国の製品は雑ですぐに壊れるといわれていましたが、今は日本の技術を追い越す勢いの技術を身につけています。電気街の秋葉原に行くと、ブランドだけは日本メーカーになっていますが製造している国はアジアの新興国なのです。多様化する消費ニーズを的確に捉え、発想の転換をしなければなりません。
「今を生き残るためには」
そして今すべきこと。収入と支出の数字をしっかり見てください。支出の方が多ければ企業は傾くだけです。そのよう
な場合には徹底的に支出をカットするべきです。それはリストラを伴う経営者としては辛い決定かも知れません。すべては生き残る為。あとはすぐに収益がとれる事業を優先し.収益に時間がかかる商品開発などの事業は後回しにするべきでしょう。今ある商品,サービスを売る、それは販路、拡販を考えなければなりません。ときにはライバル会社や異業種の会社と共に、今までにない販路を見つけ出し営業するしかないのです。新興国をはじめとするアジア,世界が競争相手です。市場のニーズがあれば日本だけでなくグローバルに受け入れられる絶好のチャンスと捉えるべきでしょう。どうにもならない状況で立ち往生をしているのならまずは一歩足を出して行動してみましょう。
[2010.6.28]
記事一覧
日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 09 / 19◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 09 / 18最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 09 / 08◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 09 / 01人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用
八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類
2026 / 08 / 24◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆
季節のお便り 未分類
2026 / 08 / 18日銀はなぜ利上げを急ぐのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 08 / 14◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 08 / 03骨太の方針2026を読み解く
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 08 / 02◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 07 / 21日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 07 / 17日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 07 / 06◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 06 / 30◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆
季節のお便り
2026 / 06 / 19日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 06 / 172026年上半期の日本経済を総点検
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 06 / 09◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆
季節のお便り
2026 / 06 / 03「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 292026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 21◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 05 / 19大胆な投資促進税制とは何か
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 07◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆
季節のお便り
2026 / 05 / 02日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 04 / 29◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 04 / 17値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 04 / 17◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆
季節のお便り
2026 / 04 / 02日本企業に起きている「静かな淘汰」
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 31金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 23◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 03 / 16エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 12◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 03 / 02第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 02 / 26◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆
季節のお便り
2026 / 02 / 16【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 02 / 09◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 02 / 01消費税減税は実現するのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 31日銀金融政策の転換期をどう読むか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 25◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 01 / 172026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 03◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 01 / 02日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 12 / 21◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 12 / 17取引適正化推進法(旧:下請法)とは?
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 12 / 10◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 12 / 03外国人のビザ要件強化の背景とその影響
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 30高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 24◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 11 / 16ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 10◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆
季節のお便り
2025 / 11 / 04どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 10 / 31