「AIJ投資顧問」年金運用基金を消失!市場参入自由化、日本版ビッグバンで規制緩和が裏目に

金融庁では、外部監査などの情報のほか、海外などで運用の実態が見えにくい投資運用会社約100社を絞り込み、AIJ同様の損失がないか2次調査を実施。運用に不透明な部分があれば証券取引等監視委員会に本格的な検査を実施させるとしています。
300社近くある投資運用会社への検査の実施は、平成22年度にわずか十数社。AIJ問題は、運用実績の不自然さを業界関係者が情報提供し、証券取引等監視委員会が検査に入り実態が判明。同委員会が最後にAIJを検査したのは平成16年と、以後8年間はチェックが入らず無検査状態でした。しかし報道されているコメントが、やや恣意的で偏っている風に感じました。浅川社長の参考人質問を一貫して聞いていると、投資運用会社の責任者として、とても高い資質を感じます。
厚生労働省では、年金基金などの運用指針となるガイドラインを平成9年に策定。分散投資を促し債券や、株式、不動産など、投資割合に条件を設けましたが、自由化の流れで撤廃。現在も自由度が高い一方、投資家への自己責任度は重くのしかかります。日本の金融市場のグローバル化による市場拡大、競争力向上に自由化は不可欠ですが、運用や情報開示の不透明さの排除も欠かせません。金融商品監視一本化など改善が必要ですが、過剰な規制強化は市場を衰退させかねずバランスが難しいところです。
金融商品取引き、投資顧問を魅力のある市場にすることが肝心
また監視や監査報告に規制をかければ、管理コストが跳ね上がり魅力の無い投資しか残りません。そうなると、比較的規制のゆるい海外の投資顧問会社に、資金が流れて国内の投資市場は衰退してしまいます。東京証券取引所の上場審査の厳格化で新興市場に上場する魅力が無くなって、アジア圏の新興市場に上場する日本企業が急激に増えたように、投資顧問など金融商品市場もまったく魅力の無いものになってしまします。
世界的金融危機が投資資産の消失に直結!
主要企業の年金運用の利回りは、欧州債務危機に伴う金融市場の混乱で、平成23年4月~12月期でマイナス4.75%低下。損失分は加入企業の補填や年金給付金の減額などで補われ現状に、どこで資産が運用されているのか小規模な投資家でも把握できるしくみが必要となります。これからの課題は情報開示の基準作りというところでしょうか。
AIJ問題、私達はこのように考えます。依頼者責任もあるのでは??
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