3千円/月、格安スマホが急拡大:総務省/SIMロック解除要請から4年、格安スマホが火付け役

月額3,000円以下でスマホが使える!
140526_1.jpg

月額3,000円以下でスマートフォンが利用できる「格安スマホ」が急速に広がっています。関西電力系のケイ・オプティコムは5月15日、格安スマホ市場に新規参入することを発表。初年度は10万件、5年後をめどに100万件の契約を目指します。
格安スマホの契約数は、先行するNTTコミュニケーションを含め平成27年3月期に前期の約3倍の160万件に迫る見通し。利用者の選択肢が広がり各社サービス競争も激化しそうです。
日本のスマホ:端末と回線のセット販売でSIMフリースマホの普及に遅れ
格安スマホを提供する企業にとっての課題は、魅力ある端末機。格安スマホを使うためには携帯電話会社を自由に選べる「SIM(Subscriber Identity Module Card)フリー」のスマホ端末機が必要ですが、現在国内に流通する対応機種は限られます。日本は、これまで携帯電話端末と通信回線がセットで販売する商習慣が定着しており、欧米などに比べSIMフリースマホの普及が遅れていました。
総務省:平成22年にSIMロック解除要請/大手4社は、原則解除することに合意
総務省は平成22年、特定のSIMカードだけで利用できる機能が組み込まれたSIMロックの解除を携帯会社に要請。大手4社は、原則解除することに合意し、利用者は自由に端末と通信回線を組み合わ使える可能性が広がりましたが、どのように選ぶのかわかりづらく今のところ普及が進みません。
データ通信費がガラパゴス化?
格安スマホの人気は、従来の利用料金が月額7,000円ほどで高止まりしている背景があります。携帯大手ではデータ通信の利用上限を月3ギガバイトや7ギガバイトを基本にするものの、実際には1~2ギガバイト程度にとどまる利用者が大半で使い残しとなっています。
今年4月には、イオンとビックカメラが格安スマホ市場に参入。イオンは韓国LG製のスマホに日本通信の回線を利用しデータ通信も無制限で月額3,000円を切り発売。用意した8,000台は5月の連休明けに完売しました。
イオン、主婦と子どもを想定したが、6割強が55歳以上のシニア
イオンでは当初、格安スマホのターゲットを買い物へ来店する主婦やスマホを持ち始める10代を想定。実際には購入者の65%が55歳以上の購入者と想定外でした。これまでの高齢者の比率は15%ほどであり、スマホに興味があっても機能があり過ぎたり、料金が不安だったシニア層を見事に取り込みました。
延びしろ多いシニア層、現在15%程度
格安スマホ市場は始まったばかりで、今後の延びしろが見込めて、さらなに異業種の参入で盛り上がりそうです。
利用者も、なぜこれまでのスマホと違うのかを、しっかり理解し購入することが必要となります。
今日の言葉
SIM(Subscriber Identity Module Card)フリー:日本の携帯電話の大半はSIMロックがかけられ、制限を設けその会社でないと通信できないようになっていますが、SIMフリーは制限が設けられていないフリー端末です。
[2014.5.26]

記事一覧


日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 19

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 18

最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 08

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 01

人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用

八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類

2026 / 08 / 24

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆

季節のお便り 未分類

2026 / 08 / 18

日銀はなぜ利上げを急ぐのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 14

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 08 / 03

骨太の方針2026を読み解く

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 02

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 07 / 21

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 17

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 06

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 30

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 19

日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 17

2026年上半期の日本経済を総点検

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

季節のお便り

2026 / 06 / 03

「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 29

2026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 21

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 19

大胆な投資促進税制とは何か

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 07

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 02

日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 29

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 17

値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 17

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 02

日本企業に起きている「静かな淘汰」

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 31

金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 23

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 16

エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 12

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 02

第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 26

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 16

【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 01

消費税減税は実現するのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 31

日銀金融政策の転換期をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 25

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 17

2026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 03

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 02

日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 17

取引適正化推進法(旧:下請法)とは?

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 03

外国人のビザ要件強化の背景とその影響

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 30

高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 24

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 16

ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 04

どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 31