大型買収の「黒船」サーベラス日本市場撤退!国際興業、西武HD株売却

国際興業株をディスカウントで取得,優良資産売却で利益確保

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米投資会社のサーベラス・キャピタル・マネジメント(Cerberus Capital Management, L.P.)は2月7、ホテルやバス事業を展開する傘下の国際興業の株式を、同社創業一族の会社に売却する手続きを完了しました。国際興業は、十数年前に約3,000億円の負債が負担となり経営危機に陥りましたが,サーベラスは当時の主力取引銀行の旧UFJ銀行から国際興業の債権を大幅ディスカウントで買収し,傘下に収めました。
サーベラスは、これまで国際興業が保有する帝国ホテルや八重洲富士屋ホテル、バス会社、ゴルフ場など優良資産を次々に売却。配当として売却益を吸い上げてきました。黒船の日本市場撤退か再度拡大化は今のところ未知数です。
西武、昭和地所、経営不振の日本企業を次々に買収
サーベラスは、米国の年金基金や機関投資家などから資金を集め,十数年ほど前から経営不振に陥った日本企業に大口の出資。国際興業のほか,昭和地所や西武ホールディングス(HD)、木下工務店など株式を取得してきました。
米国では平成19年にダイムラー・クライスラーからクライスラー部門の株式80%を買収したものの、21年4月にはクライスラーが破産申請したため,価値はゼロになりました。日本では、国際興業に次いで西武HDからの投資回収を図る動きが表面化。日本で得たお土産を持って日本市場撤退の動きも見られます。
西武HD、企業価値高め上場後、株式売却へ
昨年,IPO(Initial Public Offering:新規株式上場)の方針で対立が表面化したサーベラスと西武HDは、上場に向け西武HDの企業価値を向上させるため主要事業にサーベラスが推薦する人材を採用することで方針が一致。傘下のプリンスホテルや不動産事業において専門ノウハウを持つ人材を投入し、価値を高め売却益を高める考えです。
サーベラスは西武HDの株式を35.48%保有する筆頭株主。売却益を稼ぐため埼玉西武ライオンズ球団や一部路線の廃止などをめぐり両社は対立。西武鉄道は車内広告で「球団売却、路線廃止はない」と意地をみせ関係が悪化していました。
西武HD、4月に上場、サーベラス持分売却へ
西武HDは1月15日、東京証券取引所に上場を申請。早ければ4月にも上場が実現する見通しです。西武HDは、サーベラスの持分20%程度を市場へ売却するよう要請。残り15%も早期に売却される模様です。
平成24年秋から始まったアベノミクスの株高傾向を牽引してきたのは、昨年約15兆円買い越した外国人投資家です。「バイ・マイ・アベノミクス」に乗り株式市場を下支えしてきた海外勢が、十分な利益を上げ株式を大量に売り出せば株価にも大きな影響を及ぼします。バブル崩壊時に株価急落の引き金を引いたのは海外勢だけに今後の動きが注視されます。
[2014.2.14]

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