コメ「豊作」も安易には喜べない?!供給過剰で価格下落/急げ!海外市場拡大「ご飯」文化普及がカギ

実りの秋到来!コメ作況指数は「平年並み」

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今年も「実りの秋」到来。早速、東北の新米を口にする機会がありました。炊き上がった米は瑞々しく輝き、香りも良く、実に美味。「今年はお天気が良かったから(良い米ができた)」とは生産者のK氏。今夏の酷暑が、時間を超えて恵みをもたらしてくれたようです。
農林水産省が9月26日に発表した平成26年産水稲の全国の作況指数(平年作=100)は「平年並み」の101になるとの見通し。西日本の大半は悪天候で平年を下回っていますが、北海道、東北地方では天候に恵まれてもみ数が多く、おおむね順調となりました。
「豊作続き」も悩ましい?!供給過剰で価格下落
主食用米の予想収穫量は789万9,000トンで、7月に公表した需要見通しの777万9,000トンを大きく上回る見込み。「豊作」は喜ぶべきことであるはずですが、生産者にとっては喜んでばかりもいられない様子です。
作況指数は、収穫後の12月にこのまま確定すれば、4年連続で指数が100を超えることとなります。つまり、古米の在庫が多いところで今年の作柄が良いとなると「供給過剰」に陥り、新米の買い取り価格が大幅に値下がりしてしまうのです。
農協が出荷時に農家に支払う概算金(仮払金)は昨年に比べ、60㎏あたりの全国平均で3,000円前後(20~25%)も下落。国の制度変更に伴う交付金の減少も重なり、農家は今までにない苦境に立たされています。
新たな市場創出!海外への輸出拡大が急務
米の需給と価格の安定は、日本の農政の重要な柱とされてきました。国民の主食を安定的に供給するとともに、農家と地域の経済を安定させるうえで不可欠。しかし、人口減少、高齢化そして食の多様化などで、日本人の主食であるコメの需要は年々減少し、国内マーケットは縮小しているとみられています。
そうした状況下、海外への輸出拡大こそが活路となることは間違いありません。平成25年の輸出実績は3,000トン強となり、今年も前年を上回るペース。小麦と比べても食べる手間がかからない米の需要は世界的にも伸びており、潜在市場は大きいと見込まれています。
「和食」文化と共に「ご飯」の魅力を世界に発信
政府は平成32年までに農産物の輸出を現在の倍の1兆円まで拡大する計画を打ち出しています。そのうち米は日本酒や米菓を含め600億円です。
品質の高さは申し分のない日本の米。価格の高さが敬遠されていた時代は過ぎ、「日本米」というブランドが海外で認知されてきました。さらなる普及に向けては、軟らかく粘り気のある「ご飯」を主役とした「和食文化」のPRも必要となるでしょう。
和食文化の浸透、検疫など輸出相手国による非関税障壁の撤廃などには、官民一体での取り組みが欠かせません。
[2014.10.23]

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