観光局:芸者ガールで誘致促進「訪日外国人数目標2,500万人」達成可能か、竹下通り・渋谷109・「SANYA」ニッチ発掘

1~3月の訪日外国人数:震災前から減少

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平成21年に発足した民主党政権は、経済成長分野の柱に観光を位置づけ国土交通省は観光立国推進本部を創設。政府を中心に観光推進を図る体制を整備しました。平成31年には訪日外客数2,500万人を目指し、地域が主体的に取り組む観光地づくりの施策を展開するとしています。
日本政府観光局によると、今年1月~3月までの訪日外客数は、191万1,500人と震災前の平成22年の同時期201万5,012人から減少。このままのペースでは、震災の影響のあった昨年の621万8,747人は上回るものの、22年の861万1,175人にも届かない可能性が高まりました。
シンガポール:観光地、名物ないのに観光客1,500万人の見込み?
日本は、観光の切り札にカジノを含むホテルや会議施設、テーマパークなどの建設を検討していますが、シンガポールでその成功例が伝えられています。マーライオンくらいしか思いつかないシンガポール観光で、今年の観光客は1,500万人を見込んでいます。富士山やテーマパーク、温泉、世界遺産にグルメと見所いっぱいの日本の倍近い観光客誘致の鍵となるのは、日本も計画するIR(Integrated Resort:統合型リゾート)でカジノが核となっています。
官民一体で開発されたシンガポールのIRは、すでに3万人の雇用を創出し、ファミリーとコンベンションを売りにブランディング。カジノ色は打ち出されていません。施設内のカジノの占める面積はわずか5%で、場所もホテルの地下。外貨目的のため外国人の入場料は無料でシンガポール人は8,000円かかります。カジノ依存症防止から国内ではPRされていませんでした。
アジア若い子向けなら「渋谷109」や原宿「竹下通り」
カジノに限らず日本の観光と言えば、富士山や箱根、京都など一般的なルートがパッケージされ海外で販売されています。東京ではゴールデンウィークに向け様々な新しい巨大施設がオープン。渋谷駅前には大型商業施設や、お台場にはガンダムの実物大モニュメント。東京スカイツリーに浅草には日本家屋を積み上げた観光案内所、東京駅もリニューアルされます。建築やアニメ、ファッション、デザインなど現代文化は日本の強みです。
巨大施設だけでなく、アジアの若い女の子向けなら富士山よりも渋谷109や原宿竹下通り。ファミリーなら銀座、秋葉原からアウトレットなど、よりニッチなツアーが企画されれば年間3,000万人の訪日外客数も不可能ではありません。
円高で世界150ケ国の観光客が宿泊「あしたのジョー」の街、世界の「SANYA」に
長引く円高で宿泊するホテルなど訪日外国人には負担がかかり、日本観光に二の足を踏む外国人も多くあるかもしれません。東京・山谷では、世界150ケ国から外国人観光客が集まり、1泊1,000〜2,000円の宿泊施設が利用されています。山谷はアニメ「あしたのジョー」の長屋や泪橋が有名で昔ながらの労働者の街です。安い宿泊先でも清潔感がありサービスも良く、何より都内中心地へのアクセスが便利だといいます。近くには激安食堂もあり、地元の人が気軽に挨拶してくれると評判。世界の「SANYA」にもなり得るでしょう。
来日する外国人が何を目的に、どれくらいの予算で日本を楽しみたいのかニーズを調査、分析し、ニッチ市場に訴えれば新たな日本の魅力も伝わり潜在するニーズも促せます。観光庁が観光立国ナビゲーターに「嵐」を起用したり、政府観光局がウェブサイトに「芸者」を掲載したり、センスや効果が問われる前に、観光客誘致にも意識変革が必要だと思うのは私だけでしょうか。
▼関連サイト:オフィシャル「観光立国実現へ戦略的観光産業政策」
[2012.5.4]

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