レア・アース:GPSで探り、ガンダムが採掘して、MRJで運搬する日も近い!
身勝手な国が世界を経済危機に
連日報道されている中国のレア・アース(希土類)生産量の約97%のシェアを持つ中国の資源は、一度輸出管理されてしまうと各国が危機を感じる事態に陥ることが痛感させられました。中小企業の経営においても、会社内で営業や、技術者一人の退社で業務に支障をきたすことがあります。それと同じで、レア・アース資源を一国に頼り切ってしまった各国は、他の数少ない埋蔵国で生産の拡大に乗り出します。
諸外国:中国以外で確保、日本:お家芸!代替技術開発
米国では鉱山の採掘を再開。オーストラリアでは生産能力を倍増。カザフスタンでは日本の商社と共同で資源確保に着手します。中国依存からの脱却がグローバル化しているのです。資源の少ない日本では、レア・アースの代替品を日本独自の技術で実用化レベルへ向け研究開発が急速しています。産・官・学が協力し合っての開発事業は、レア・アースの回収・リサイクル事業にまで及び、今後需要拡大の見込めるハイブリットカーや省エネ家電などのモーターに日本独自の技術を応用することになるでしょう。技術大国と言われる日本が基礎技術の底力を見せるときです。
三菱:先端エコ小型ジェットMRJが世界の空へ
三菱航空機株式会社は平成22年9月、国内初の小型ジェット旅客機「ミツビシ・リージョナル・ジェット(MRJ)」が製造段階に移行したと発表しました。今後、パートナー
各社によって各部品の製造が開始され、胴体や主翼・尾翼の製造、機体の最終組立と艤装作業を三菱航空機が担当するようです。
今後20年に全世界で5,000機以上の需要が見込まれる事から、世界最先端の空力設計技術、騒音解析技術を適用と、最新鋭エンジンによって燃費、騒音・排出ガスの大幅低減したMRJが国内で生産されます。海外でのメンテナンスはボーイング社に任せる事から海外のパートナー会社が多い中、5,000機もの製造に関わる国内の下請け中小部品会社には、受注の期待が持てそうです。
「みちびき」打ち上げ成功:GPS誤差2~3cmに!
宇宙航空研究開発機構(JAXA)では9月27日、11日に打ち上げられた準天頂衛星「みちびき」が軌道投入に成功したと発表しました。「みちびき」はGPS(全地球測位
システム)を補完する測位衛生で、日本は現在、米国の衛生を利用しているのです。「みちびき」は現在のGPSに比べ、高い技術力によって位置情報の精度を飛躍的に向上させ、10mの誤差が2~3cmに縮小するとのことです。GPSは通信や金融取引に必要な時刻情報も衛生で補正しており、有事の際、米国GPSの利用が保証されない等の理由で自国での打ち上げになりました。
日本の宇宙衛星技術は環境やエネルギー、IT、流通、農業などあらゆる産業に利用され、その分野での貢献度は計り知れません。今後の技術の向上に、中小企業においても新たなビジネスのチャンスの源にもなりうるでしょう。
S字カーブ走行へ進化:ムラタセイコちゃん
一輪車にまたがって平均台をまっすぐに移動するロボット「ムラタセイコちゃん」でお馴染みの株式会社村田製作所は9月27日、さらに最新技術を向上させ、S字カーブの平均台を曲がりながらも移動することも可能にしました。高度な制御技術、回路設計技術により実現したもので、これらの技術はあらゆる産業に応用され、今後成長する分野であり、電子部品需要の拡大も期待できるでしょう。
9月30日の報道によると一例ではコンデサーなどで高いシェアを確保し平成22年度上半期の時価総額ベースで村田がシャーブを抜いて1兆円を超えたと報じています。あらゆる分野で精度の高い他との差別化されたパーツが利用されている裏付けとも言えます。
水面下の技術が産業発展に
日本は技術大国と言われ産業を発展てきました。その技術力はまだまだ計り知れません。今も水面下で新しい高精度な技術が次代のために研究開発されているのです。新しい技術は様々な分野で利用され、そこに関わる2次産業の需要も生まれるものです。メーカーなどの研究開発はより高度な技術を要求する一方、開発機関から新しい技術をメーカーなどに紹介することが、産業の発展につながるのです。そのためにも中小企業が新たな技術企画開発できる環境や税制面の優遇が必要になってきます。中小企業は得意分野の技能を検証し、発表されている新たな分野にチャレンジして経済牽引してもらいたいものです。
レア・アースを「みちびき」で打ち上げた衛星からGPSで探り当てて、村田の採掘用ロボット「セイコ・ガンダム」が採掘して貨物ジェット「MRJ」で運搬する日も近いのか。
[2010.9.30]
記事一覧
日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 09 / 19◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 09 / 18最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 09 / 08◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 09 / 01人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用
八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類
2026 / 08 / 24◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆
季節のお便り 未分類
2026 / 08 / 18日銀はなぜ利上げを急ぐのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 08 / 14◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 08 / 03骨太の方針2026を読み解く
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 08 / 02◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 07 / 21日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 07 / 17日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 07 / 06◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 06 / 30◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆
季節のお便り
2026 / 06 / 19日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 06 / 172026年上半期の日本経済を総点検
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 06 / 09◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆
季節のお便り
2026 / 06 / 03「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 292026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 21◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 05 / 19大胆な投資促進税制とは何か
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 05 / 07◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆
季節のお便り
2026 / 05 / 02日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 04 / 29◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆
季節のお便り
2026 / 04 / 17値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 04 / 17◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆
季節のお便り
2026 / 04 / 02日本企業に起きている「静かな淘汰」
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 31金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 23◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 03 / 16エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 03 / 12◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆
季節のお便り
2026 / 03 / 02第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 02 / 26◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆
季節のお便り
2026 / 02 / 16【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 02 / 09◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 02 / 01消費税減税は実現するのか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 31日銀金融政策の転換期をどう読むか
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 25◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 01 / 172026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆
八木宏之の経済時事ウォッチ
2026 / 01 / 03◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆
季節のお便り
2026 / 01 / 02日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 12 / 21◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 12 / 17取引適正化推進法(旧:下請法)とは?
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 12 / 10◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 12 / 03外国人のビザ要件強化の背景とその影響
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 30高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 24◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆
季節のお便り
2025 / 11 / 16ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 11 / 10◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆
季節のお便り
2025 / 11 / 04どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方
八木宏之の経済時事ウォッチ
2025 / 10 / 31