貿易収支、再び赤字に転落も赤字幅は減少傾向!米国輸出は好調、中国は予想外の輸出減

原油安で輸入の赤字は縮小傾向
財務省は5月25日、4月の貿易統計で輸出額から輸入額を差引いた「貿易収支」が534億円の赤字だったことを発表。3月には原油安の影響で火力発電用燃料の輸入額が下落。2年9ケ月ぶりに貿易収支は黒字となったものの、4月は原油の輸入量が増加するなどの影響で2ケ月ぶりに赤字に転じました。
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昨年4月の貿易収支は8,255億円の赤字でしたが、赤字幅自体としては平成24年3月の813億円の赤字以来、小幅にとどまっています。
財務省、「先行きは何とも言えない」
財務省では先行きについて,「世界経済の持ち直しの動きをベースに、単月の要因が影響してくる。今後の展開については何とも言えない」とお手上げ状態となっています。
今年4月の輸出は、8ケ月連続増加しており,前年比8.0%の6兆5,515億円。数量ベースでも同1.8%増と2ケ月連続で増加しています。品目では、自動車が同7.2%増、半導体など電子部品が同11.5増、原動機は12.7%増と輸出が増えました。
米国向け輸出、自動車が貢献、2ケ月連続2割越えの輸出増
輸出を地域別でみると、米国向け輸出が前年比21.4%増と2ケ月連続で2割越えの高い伸びを記録。増加は8ケ月連続で自動車の輸出が増加に寄与しました。一方,中国向けの輸出は同2.4%増と2ケ月連続増加したものの予想外の増加。EU(欧州連合)向けは同0.8%増ながらも5ケ月増加が続いています。
中国向け輸出は、市場の予想に反して減少し、生産能力の過剰と競争力低下に見舞われている中国経済への下押し圧力がさらに強まっています。
世界的な貿易の弱さ,利下げ措置などの可能性も
今年1月〜3月の世界的な貿易の弱さは一時的なものでなく長引くとすれば、次の利下げ措置などを実施する時期とも言えます。貿易統計の数字を踏まえ、すぐに何らかの措置が講じられる可能性もあります。
今年4月の輸入額全体は,前年同月比4.2%減の6兆6,049億円。東日本大震災後の原発停止で急増する原油の輸入額は9ケ月減る一方,米国経済の復調が輸出を後押しした貿易収支となりました。
[2015.5.29]

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