目利き融資「半沢直樹」効果!?金融庁、金融機関への「監督・検査方針」転換!金融処分庁から金融育成庁へ

中小・地域金融機関向け指針:中小へ積極的な金融仲介の発揮

130918_1.jpg

金融庁は9月6日、「平成25年事務年度監督方針及び金融モニタリング基本方針等について」を発表。金融庁は、金融機関に向けに「このような部分を重点的にみていきます」、なので「こうしていきましょう」と宣言したものです。
中小・地域金融機関向け監督方針では、中小企業の経営支援など積極的な金融仲介機能の発揮や地域の金融システムの安定、顧客保護と利用者の利便性の向上を重要分野に捉えています。詳細を見ると金融機関は、リスク管理化のもと中小企業向け融資など目利き能力や成長分野へ積極的に資金供給を行うとともに、企業の経営改善や財務強化など支援を促したものです。
技術、アイデアありながら資金不足の企業を支援
麻生金融相は、9月13日の会見で「監督・検査方針」について、成長企業に融資を拡大する方針に転換したことは「デフレ脱却には金融面のサポートが大きな課題となる」と強調。技術やアイディア、独自のサービスなどがありながら、資金不足で水面下に沈む潜在する企業を積極的に支援する方針です。最後には「金融処分庁から金融育成庁に転換しなければいけない」とコメントしました。
100年に一度の金融危機と言われたリーマン・ショックから9月15日で5年。東日本大震災による被災地の復興格差の懸念は残るものの、アベノミクス効果やオリンピック・パラリンピック招致成功で景気回復期待は膨らんだ今こそ、日本経済復活のチャンスと言えそうです。
独自技術で生き延びる中小企業、架空でも現実味が
TBS系列でバンカーを描いたテレビドラマ「半沢直樹」が、テレビ視聴率不振のなか異例の30%超えの人気です。横並びの日本人体質に突出した主人公が目利きを効かせ独自の技術を持つ企業へ融資。企業を再生するなど架空ではあるものの、空洞化する産業のなかで独自技術で生き延びる中小企業をうまく描いています。
金融庁の検査では、頭取はじめ役員全員で出迎えるなど金融機関にとっての金融庁の存在を知らしめました。今回の監督・検査方針の転換では、金融庁の職員も見ているかと思えるほどの指針も見られます。
金融庁:金融機関の自主的な判断で融資、企業支援
「モニタリング手法の見直しと課題」では11項目が掲げられ、金融機関の負担を軽減するとともに自主的な判断や監査を尊重するとしています。規制にとらわれた対応でなく、金融機関の自主的な判断で融資や経営支援を促すとの方針です。
金融庁は、これまで甘い審査による不良債権増加を防ぐ目的にした方針を、平成10年発足した金融監督庁時代から貫いてきましたがこれを転換。今は赤字でも成長性の企業へは積極的に資金供給を促します。企業を育てることを金融機関への監督方針とし、金融機関では真のバンカー魂を発揮し、中小企業向け融資拡大が図られるか注目されます。
[2013.9.18]

記事一覧


日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 19

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 18

最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 08

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 01

人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用

八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類

2026 / 08 / 24

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆

季節のお便り 未分類

2026 / 08 / 18

日銀はなぜ利上げを急ぐのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 14

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 08 / 03

骨太の方針2026を読み解く

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 02

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 07 / 21

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 17

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 06

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 30

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 19

日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 17

2026年上半期の日本経済を総点検

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

季節のお便り

2026 / 06 / 03

「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 29

2026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 21

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 19

大胆な投資促進税制とは何か

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 07

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 02

日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 29

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 17

値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 17

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 02

日本企業に起きている「静かな淘汰」

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 31

金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 23

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 16

エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 12

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 02

第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 26

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 16

【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 01

消費税減税は実現するのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 31

日銀金融政策の転換期をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 25

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 17

2026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 03

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 02

日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 17

取引適正化推進法(旧:下請法)とは?

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 03

外国人のビザ要件強化の背景とその影響

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 30

高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 24

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 16

ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 04

どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 31