農林中金:農業振興に300億円の新規投資枠設定。小泉進次郎(自由民主党)農林部会長の発言

小泉進次郎・農林部会長の発言nourin3.JPGのサムネール画像

農林中金(農林中央金庫:東京都千代田区 河野良雄理事長)が、農業振興に300億円の「新規投資枠」を設けます。
農薬や肥料など、農業の現場に届く川下(産業分野)の支援に踏み込みます。対応の背景に、自民党の小泉進次郎・農林部会長の発言があったことは明らかです。

新たな投資枠は500億円
新たな投資枠は、「F&A※(Food and Agri)成長産業化出資枠」。過去に設立した農業支援ファンドなどを足すと、投資枠は合計500億円です。ただし、”変化”は投資額だけではありません。投資先が農業法人そのものではなく、川下の産業分野に広げたことに斬新さがあります。

農家のためにならない農林中金は不要koizumisinjiro.jpg
自民党の小泉進次郎農林部会長は1月、農林中央金庫について「融資のうち農業に回っている金額は0.1%しかない。農家のためにならないのなら、いらない」と、その姿勢を強く批判しました。
地域農協から集めた平成26(2014)年度末時点の資金量が、メガバンクに匹敵する93.6兆円に上る農林中金の”本丸”に、注文をつけたのです。「年間の国家予算に匹敵する金額が農業のために使われないのなら、他の金融機関が運用したほうがいい」と苦言を記者団に話したとされています。

融資残高19.9兆円、農家向けは234億円!?
この小泉進次郎発言には根拠があります。農林中金は、全国から集めた資金の5割以上は有価証券などで運用し、融資残高は19.9兆円。
ところが、農家への融資は234億円にとどまっており、若い世代や移住者の間で農業への関心が深まり、政権も、農業の大規模化や高品質化などに舵を切っている状況に対応するには、あまりにもバランスを欠いていたからです。
データから全体像を把握して、あるべき姿にすることは政治家の主な仕事といえます。

[2016.06.07]

F&A(Food and Agri)成長産業化出資枠:
農林水産業の高付加価値化や国際競争力強化を支援するために設定された制度。

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