沖縄の経済・観光活性化「沖縄鉄道構想」に内閣府、調査予算要求!実現には普天間、辺野古へ移設が条件?

普天間飛行場跡地は再開発、駅も設置

130917_1.gif

内閣府は、8月末が期限となる来年度の概算予算要求で沖縄振興予算に、沖縄鉄道構想の調査費として1億9,000万円を盛り込みました。沖縄鉄道構想は、沖縄県南部の那覇空港と北部の名護市を結ぶ南北縦貫線。路線には10数駅が作られる予定で、米普天間飛行場の移設跡地は再開発し駅を設ける構想です。
沖縄県が昨年度まとめ今年5月に公表した沖縄鉄道構想報告書では、那覇空港から名護までの約70kmを1時間程度で結び、普天間跡地を都市開発しバス路線など総合的な交通インフラを整備。経済発展を引き出し南北格差の是正も図り、観光活性化を目指します。
道路整備の遅れで沖縄都心は大渋滞、10年前にはモノレールも開業
沖縄には戦前、那覇・首里間など3路線の鉄道があったものの、沖縄戦で被災したまま廃線。米国統治化下では車依存社会が当たり前となりましたが道路整備は遅れ、都心周辺では大渋滞。平成15年には、沖縄都市モノレールが那覇空港から都心を経由し首里まで結びました。
安倍首相は、沖縄本島を南北に結ぶことにより沖縄の基地負担軽減と経済振興の象徴になると判断。仲井真沖縄県知事も支援を要望しており、普天間飛行場の辺野古移転へ向けた環境整備の一環と位置づけます。
採算は内閣府は赤字、沖縄県は黒字
内閣府が平成23年度に実施した調査では、第三セクターによる運営を想定した場合、開業40年後の累積損益が鉄道で6,000〜7,000億円台の赤字。高規格トラム車両(路面電車)を軌道路線上で走らせるトラムトレインで2,000〜4,000億円の赤字と厳しい結果。
一方、沖縄県の報告書では、国や地方公共団体が地上施設と車両を整備、保有し、運行事業者は運行のみを行う公設型上下分離方式を想定。輸送人員が1日4万3,000人で毎年9億8,000万円の黒字。運行事業者が車両を保有すれば14年目には累積収支も黒字としています。
来年度、沖縄振興費:異例の13%増、知事は謝意示すも普天間移設は県外
内閣府は、来年度の概算要求で沖縄振興費として総額3,408億円を計上。今年度から407億円、13.6%上回る異例の要求案。仲井真知事は8月30日、安倍首相と会談し概算要求に謝意を示すものの、普天間移設は県外へと文書で求めています。
仲井真知事は、辺野古沿岸部の埋め立てについて年内にも是非を判断する考えで、鉄道構想が決め手とはなりませんでした。建設へ向けた財政や車両の方式、用地買収など、鉄道構想にまだまだ課題は残るものの、経済・観光活性に沖縄鉄道構想は1歩づつ動き出しています。
[2013.9.17]

記事一覧


日銀はなぜ今、利上げするのか―物価を抑えて、成長まで抑えてよいのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 19

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月23日「秋分(しゅうぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 18

最低賃金1,177円時代へ――「賃上げできない会社」がこれから直面すること

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 09 / 08

◆二十四節気◆令和8年(2026)9月7日「白露(はくろ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 09 / 01

人手不足国家・日本は外国人材で救われるのか?――2027年「育成就労制度」で変わる中小企業の採用

八木宏之の経済時事ウォッチ 未分類

2026 / 08 / 24

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月23日「処暑(しょしょ)」です。◆

季節のお便り 未分類

2026 / 08 / 18

日銀はなぜ利上げを急ぐのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 14

◆二十四節気◆令和8年(2026)8月7日「立秋(りっしゅう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 08 / 03

骨太の方針2026を読み解く

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 08 / 02

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月23日「大暑(たいしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 07 / 21

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(後編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 17

日銀金融政策決定会合(6月)を読み解く(前編)

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 07 / 06

◆二十四節気◆令和8年(2026)7月7日「小暑(しょうしょ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 30

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月21日「夏至(げし)」です。◆

季節のお便り

2026 / 06 / 19

日銀はインフレの原因を見誤っているのではないか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 17

2026年上半期の日本経済を総点検

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 06 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)6月6日「芒種(ぼうしゅ)」です◆

季節のお便り

2026 / 06 / 03

「関税ショック」後の中小企業サバイバル戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 29

2026年「骨太の方針」はなぜ重要なのか ― 中小企業経営者が知るべき“国家の方向性”と与党内のせめぎ合い

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 21

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月21日「小満(しょうまん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 19

大胆な投資促進税制とは何か

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 05 / 07

◆二十四節気◆令和8年(2026)5月5日「立夏(りっか)」です。◆

季節のお便り

2026 / 05 / 02

日銀「金融政策決定会合」から読み解く日本経済

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 29

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月20日「穀雨(こくう)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 17

値上げは悪いこと?物価高時代に企業が取るべき経営戦略

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 04 / 17

◆二十四節気◆令和8年(2026)4月5日「清明(せいめい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 04 / 02

日本企業に起きている「静かな淘汰」

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 31

金融政策決定会合(3月)-中小企業経営者が知っておくべき金融環境の変化-

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 23

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月20日「春分(しゅんぶん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 16

エネルギー価格上昇に中小企業はどう対応するか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 03 / 12

◆二十四節気◆令和8年(2026)3月5日「啓蟄(けいちつ)」です。◆

季節のお便り

2026 / 03 / 02

第二次高市内閣で日本の産業政策はどう変わるのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 26

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月19日「雨水(うすい)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 16

【衆議院選挙後】新政権と金利上昇をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 02 / 09

◆二十四節気◆令和8年(2026)2月4日「立春(りっしゅん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 02 / 01

消費税減税は実現するのか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 31

日銀金融政策の転換期をどう読むか

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 25

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月20日「大寒(だいかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 17

2026年度予算――規模・評価軸・企業経営への示唆

八木宏之の経済時事ウォッチ

2026 / 01 / 03

◆二十四節気◆令和8年(2026)1月5日「小寒(しょうかん)」です。◆

季節のお便り

2026 / 01 / 02

日銀・金融政策決定会合(12月) 利上げの背景と今後の政策運営

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 21

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月22日「冬至(とうじ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 17

取引適正化推進法(旧:下請法)とは?

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 12 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)12月7日「大雪(たいせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 12 / 03

外国人のビザ要件強化の背景とその影響

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 30

高市政権×21兆円補正予算:中小企業に訪れる“追い風”

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 24

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月22日「小雪(しょうせつ)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 16

ガソリン税ついに廃止!軽油も2026年にゼロへ

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 11 / 10

◆二十四節気◆令和7年(2025)11月7日「立冬(りっとう)」です。◆

季節のお便り

2025 / 11 / 04

どう変わる?日銀の10月会合に見る金融政策の行方

八木宏之の経済時事ウォッチ

2025 / 10 / 31