東京都心をジェット旅客機が低空飛行で羽田へ!訪日外国人客増加は期待も爆音・落下物・資産価値低下が懸念

羽田空港、4本の滑走路を有効利用、来訪者数さらに増加へ
安倍政権は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年をめどに、海外からの旅客機増便を図り、東京・大田区の羽田空港に離発着する便に新たなルートを導入する予定です。新ルートの導入は、訪日外国人客数を増やすため、羽田空港のA滑走路とC滑走路に南風時に北側から進入、着陸する計画で、4本ある滑走路が効率的に使用することができるようになります。
現在、羽田空港では年間約6万回、離着陸が行われていますが、新ルート導入で離発着数が約1.7倍、10万回近くになり、旅客者数は年間約705万人の増加が見込めます。現在でも訪日外国人客数は記録を更新するほど増加傾向にあり、日本での消費も旺盛で国内経済の追い風となっています。安倍政権が目指す年間訪日外国人客数4,000万人も現実的となります。
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大井町の上空300mを低空飛行、ビルの間を通過?
ただ、ここで一番問題となるのは新ルートであり、東京都心の真上を旅客機が低空で通過することになり、新ルート案では新宿や、渋谷、品川、大井町などがコースにあたり、当然羽田空港に近づくほど低空飛行となります。
A滑走路使用時は、中野で高度1,050m、渋谷で600m、大井町では東京タワーより低い300mとビルの間を滑走するようなものです。一方、C滑走路使用時は、新宿で高度900m、白金高輪で600m、品川で450mと品川駅上空450mをジェット旅客機が低空飛行することになります。
この新ルートを通過する便数は午後3時から7時に限定されますが、ピーク時には1時間に44回も通過するという、東京・山手線の運転間隔よりも短いものです。うるさいのが通過したと思ったらわずか1分半でまた飛んでくることになります。
沖縄「普天間基地」状態に
この新ルートの公表は、東京都民ならず日本国民に衝撃を与えるものでしょう。世界の主要な空港では住宅地や繁華街の真上をコースとする空港は避けられています。何より、これまで何度も問題を起こしてきた沖縄の米軍・普天間基地を見ればわかるものです。
もはや騒音ではなく爆音問題であり、機体からの落下物も最近、大阪でジェット旅客機が部品を自動車に落下させたばかり。さらに新ルート付近の不動産価値の低下も懸念されます。
国土交通省で公開されているシミュレートによると、高度900mではそれほど気にならないと言いますが、600mになると激変。窓を開ければ60dB(デシベル)で周りの音は遮断されます。さらに450mになると70dBに上がり、隣の人との会話も困難となります。
国交省「不動産価値の変動に直接因果関係を見つけるのは難しい」
国土交通省では、「音などの感じ方は個人差もあり、不動産価値の変動に直接因果関係を見つけるのは難しい」と、他人事。50dB程度であれば問題はありませんが、60dB〜70dBを超えると賠償問題にも発展します。
新ルート直下には超高層タワーマンションや大型商業施設もあり、上層階ではデータ以上の爆音となり、振動も懸念されます。パイロットにとっても精神的なストレスがかかるはずで、その影響で「逆噴射」などもあっただけに都心で起きれば大惨事は免れません。
国土交通省は、過去10年で旅客機からの落下物は成田空港では19件、羽田空港は0件としていますが、羽田は海の中に落としているので見つからないだけではないでしょうか。東京オリンピック・パラリンピックまで3年を切っており、これからの国の対応が注目されます。
[2017.12.27]

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