グラミー賞受賞50年間で3人:ソフトパワーで日本の心の音楽を世界に!

スリラー/世界で1億枚売れたアルバム
110124_1.jpg世界最高峰の音楽の権威とされるグラミー賞(Grammy Award)は2月13日、米国ロサンゼルス・ステイプルズ・センターで発表されます。日本のレコード大賞の世界版と言えるでしょう。過去、最優秀レコード賞、アルバム賞では、ビートルズやキャロル・キング、サイモン&ガーファンクル、セリーヌ・ディオン、マイケル・ジャクソンなど世界的なアーチストが名を連ねています。
レコードの販売枚数も世界的な数で、平成59年、最優秀アルバム賞のマイケル・ジャクソン「スリラー」は、世界で1億0、400万枚販売されたと言われています。1枚2,000円としても2、080億円と経済産業省の補正予算並みです。同アルバムは、レコード・CD市場で過去、最も多くの売り上げた作品で、平成18年にはギネス世界記録に認定されています。イギリスの経済危機を救ったと言われるビートルズでさえ、平成12年の「ベストアルバム」、2,500万枚なのです。たった一枚のレコードが世界に感動を与え、世界的な売上げを上げたのです。

グラミー賞:日本人受賞は3人だけ
日本人のグラミー賞受賞者は、平成63年の坂本龍一氏がデヴィット・バーンらと制作した映画「ラストエンペラー」でのサントラで、ゴールデングローブ賞を受賞。平成13年にはキーボード奏者の喜多郎氏が「Thinking of You」で最優秀 ニューエイジ・アルバム賞を。平成20年には、全くノーマークだった和太鼓奏者の中村浩二氏がポール・ウインター・コンソートのアルバム「Creson」に参加したことで最優秀ニューエイジ・アルバム部門賞を受賞しています。音楽会では、昭和34年から続いているグラミー賞に日本人が3人とは寂しいものです。
昨年12月、今年行われるグラミー賞のベスト・ポップ・インストゥルメンタル・アルバム部門にB’zのギタリスト・松本孝弘氏がノミネートされたと報道されました。作品は昨年6月、全世界で発売された「Take Your Pic」で、ギ ターメーカーのギブソン社を通じ、世界的に有名なギタリスト・ラリー・カールトンから松本氏にオファーによって共演したものです。B’zは平成19年には、ロック界に貢献したアーチストを讃える米国の「Hollywood’s Rock Walk」に日本人アーチストとして初の殿堂入りを果たしています。

CDの売上げ枚数/減少9年で1億枚減
音楽アーチストは、グラミー賞やコンサートなどをきっかけに、世界中から新しいファンを掴んで売上げに貢献したいところです。政府も日本の音楽の海外輸出をソフトパワー産業として新成長産業に掲げています。和太鼓や三味線、琴などは日本にしかない楽器です。世界から見れば珍しく、興味を持ってもらえるカルチャーと言えるでしょう。世界中のアーチストに日本の伝統楽器の音色を聞かせたいところです。
110124_2.gif日本レコード協会(東京都港区北青山2-12-16 会長:石坂 敬一) によるとCD(アルバム)の販売数は、平成12年の2億7、632万、7000枚をピークに下降が続き、平成21年には1億6,516万2,000枚にまで落ち込みました。CDからネットでのダウンロード、またYouTubeの公開や違法コピーなどの影響があるようです。ネットの普及によってパソコンやモバイルなどで簡単にダウンロードでき、違法な情報までもが反乱し、その行為を止めることはネットである限り難しいのかもしれません。CDの売上げが減少すれば、アーチストはコンサートなどライブなどを中心にライブ活動をするしかなくなるでしょう。今年62歳になる矢沢永吉氏は昨年も日本全国30ケ所をライブでまわりました。

世界のアーチストに影響を与えたジョージ・ハリスンのシタール
今年も活動歴の長いイーグルスやTOTO、チャカ・カーンなど大物アーチストが、「昔を思い出して欲しい、新しいファンを獲得したい」と言わんばかりに来日、ライブ公演を行います。一方、日本からは、海外でレコーディングするものの、コンサートを行ったという話題は多く聞かれません。ライブは生の歌声、演奏、歓声が伝わり、新しいファンを獲得し売上げに繋げるためには不可欠でしょう。
昨年大ヒットした「トイレの神様」を歌う植村花菜さんは、四年近くも大阪、心斎橋で路上ライブを行っていたそうです。昨年の上海万博会場では、モニターに中国語の歌詞が流れ、数多くの観客が涙を流す映像がテレビで流されていました。ライブによって見て、聞いて、感動を与えたのです。
音楽は世界共通、歌詞もわかれば気持ちも伝わり、感動を与え、ファンとなる人々も出てくるでしょう。中国へ、そして韓国や台湾など海外へ出て各国の人々に日本の歌を聴かせ、日本ファンを増やし、ソフトパワー産業を盛り上げたいところです。インド伝統楽器のシタールを取り入れたビートルズのジョージ・ハリスンは世界のアーチストに新鮮な音色として大きな影響を与えました。日本の伝統的な楽器も海外で紹介、ライブ活動を行えば、世界の大物アーチストとの融合もない訳ではありません。ソフトパワーの元官民一体で日本のアーチスト、伝統楽器が海外で活躍、日本音楽の心を広げて平和に貢献してもらいたいものです。

●関連記事:オフィシャルサイト「成長戦略ソフトパワー産業の海外展開」

[2011.1.24]

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