◆二十四節気◆令和5年(2023)11月8日「立冬(りっとう)」です。◆

 

◆二十四節気◆令和5年(2023)11月8日「立冬(りっとう)」です。◆

11月8日1時36分「立冬」です。旧暦10月、亥(い)の月の正節で、天文学的には太陽が黄経225度の点を通過するときをいいます。四季の中で「」に入る始まりの二十四節気で、太陽の光もいちだんと柔らかく感じ、日足も目立って短くなります。大雪山や八甲田山からは初冠雪の便りが届き、冬の気配が伺えるようになります。

夕暮れの訪れが早く感じられ、木枯らしが吹きます。また、山では綿雲(わたぐも、積雲)が発生し、時雨(しぐれ)がしとしと降ります。雲の流れが速く、見事な虹が出てはまた雨が降る時雨虹(しぐれにじ)が現れます。時雨虹に出会うと、空が表情豊かに語りかけてくるようです。

季節の花、山茶花(さざんか)が可憐に咲き始めます。北国では大地が凍り始めます。
暦便覧では「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆれば也」と説いていて、「立冬」は、「冬立つ」「冬来る」などとともに冬の代表的な季語になっています。

◆◆「七十二侯」◆◆

◆初候「山茶始開:さんちゃ はじめて ひらく」
山茶花(さざんか)の花が咲き始める時節。山茶(さんちゃ)=「つばき」と読みます。山茶は「つばき」の漢名。※諸説の中で、日本では時雨忌があることから「さざんか」をさすという説が有力です。
◆次候「地始凍:ち はじめて こおる」
大地が凍り始める。大地が凍り始める時節。
末候「金盞香:きんせん こうばし」
水仙の花も咲き出す時節。「金盞(きんせん)」=水仙の異名。正しくは「きんさん」と読みます。金盞銀台(きんさんきんだい)とは、水仙の花の咲く様をいったもの。金盞は「黄金の杯」のこと。

◆◆「11月の花」◆◆

◆「山茶花」さざんか つばき科つばき(カメリア)属
開花時期☆10月10日~翌2月10日頃。晩秋から初冬にかけて咲き出します。原産地は日本。江戸時代に長崎からヨーロッパへ持ち出され、西欧で広まりました。学名・英名ともに「サザンカ」です。

椿(つばき)の漢名(中国名)で、山茶花(さんさか)が茶山花(ささんか)、そして「さざんか」と変化し、そのまま定着してしまいました。

花は良い香りで、花びらは一枚ずつ散ります。寒椿と開花時期がほとんど一緒で、葉も花も同じようでなかなか見分けが付きませんが、山茶花は背丈が高く、花びらの数は5~10枚程度で少なめです。花びらはシワになります。寒椿は背丈が高くならず、花びらの数は14枚以上でシワになりません。山茶花は公害に強いので道路の植え込みなどに植えられます。花言葉は「ひたむき」「困難に打ち勝つ」など。

「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」(正岡子規)

◆「金盞花」きんせんか 菊科 カレンデュラ属
Calendula(カレンデュラ)の語源は、ラテン語のCalendae(毎月の第1日)。どの月の初めにも咲いているほど花期が長いことからそう呼ばれます。「カレンダー」の語源でもあります。

原産は地中海沿岸。江戸時代に中国から渡来。ハーブの一種で、古くから食用や薬用に使われてきました。薬用には虫刺されの薬として利用されます。また、サフランの代用で着色料や髪染めにも使用されました。

花は黄金色で「盞(さかずき)」のような形をしていることから金盞花といいます。また、隋国の統一前、梁の国の魚弘という人が、賭けすごろくに勝った時に金銭より「珍しい花」をもらいたいといい、この花をもらったので、この花を「金銭花」と呼んだそうです。その後「金銭花」が「金盞花」に変化しました。
花言葉は「慈愛」「悲しみ」「静かな思い」など。

◆◆◆◆編集後記◆◆◆◆

暦の上では立冬から本格的な冬に入ります。『四神相応図』では冬の色は黒で守護は玄武、方位は北です。やがて来る春に備えて力を蓄える時期です。
例年この時期から、武漢肺炎、インフルエンザ、風邪が流行します。早めに予防接種、日ごろから手洗い・うがいに心がけましょう。
油断からお風邪などお召しにならないよう、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

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