旅行取扱高が92.9%減!コロナの影響厳しく「Go To トラベル」の効果は?

旅行代理店の売上高、前年の9割減

国土交通省観光庁は8月14日発表した国内の主要旅行業者48社の旅行取扱高が、前年同月から92.9%減少し287億円だったことが判明しました。
新型コロナウィウス感染拡大により、緊急事態宣言は5月25日に解除されたものの、5月の同97.6%からの改善は小幅に留まり、未だウィルス感染拡大の影響で旅行業界は厳しい状況にあります。
国内旅行だけでも同87.9%減の266億円となり、6月19日には都道府県を跨ぐ異動の自粛要請は全国で緩和されましたが、依然、低水準のままです。
旅行取扱額も取扱人数も大幅に減少
観光庁によると旅行商品について国内旅行の取扱額は前年同月から94.5%で42億150万円、取扱人数も同93.4%減の15万1,056人となり、海外旅行取扱額も取り扱い人数もゼロと外国人旅行客は前月に続いてゼロとなりました。
これに伴い、国内の大手旅行代理店のJTBは、前年同月から89.7%減の141億1,400万円、HISも同98.6%減の5億200万円と前月よりは改善したものの、前年同月からは大きく減収しました。
「GoToトラベル」、いきなり東京都が除外に
安倍政権の観光支援対策である「GoToトラベル」が旅行ニーズの起爆剤になると各事業者は期待していたものの、予約の動向は鈍く、期待された効果は得られませんでした。
「GoToトラベル」は旅行ニーズの喚起の中核と位置付け、旅行業者にとっては大きな期待がもたれていましたが、東京都の除外や国の迷走などによって期待は失われました。
有識者の間では、「GoToトラベル」による生み出す経済効果は1兆円程度と見込んでいましたが、東京都の除外が旅行ニーズを低下したとして約6,000億円に引き下げました。
第2弾の「Go To イート」は大丈夫か?
安倍政権は、7月22日より「Go To キャンペーン」として「GoToトラベル」を実施したものの、大きな経済効果は得られず、観光・旅行業界に混乱を生じた結果となりました。
さらに、「Go To キャンペーン」の第2弾として「Go To イート」が7月21日より飲食店を対象に応募を始め、8月下旬より食事クーポン券、食事券を配付する予算で767億円を発行するなど実施しる予定となっていましたが、9月以降に先送りになることが脳厚となっています。
767億円の予算は、日本の国民の16歳以上でみると1人約691円と外食が喚起されるか混乱を招くか動向が懸念されます。
●関連記事:「コロナ影響が浮き彫りとなった観光白書公表!新たな旅行スタイルを推奨」[2020.6.19配信]
[2020.8.21]
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