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プロ野球、ホークス4連覇で経済効果は338億円!あまりの強さに20億円が消失?

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福岡県、試合数少なく経済波及効果は減少に
プロ野球の福岡ソフトバンク・ホークスが日本シリーズで4連覇をしたことを受け、福岡県は11月25日、ホークス日本一による福岡県内の経済波及効果は、約274億円に上るとの試算を発表しました。
福岡県は、日本シリーズ、クライマックスシリーズ直後にも経済波及効果の試算を発表しており、今回は3回目の試算で前2回より億単位で少ない数字となっています。
これは、ホークスがあまりの強さのため両シリーズ全勝と、試合設定数の全消化を前提に試算したものの試合数は減り、優勝パレードも新型コロナウィルス感染拡大防止のため見送ったことが影響しました。

3ケ月遅れの開幕、試合数も減少
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令和2年のプロ野球は、新型コロナウィルスの感染拡大の影響で当初、3月20日開幕の予定を3ケ月遅らせ6月19日無観客で開幕しました。
さらにセ、パ両リーグの交流戦や7がつのオールスター戦も見送り、例年より23試合少ない120試合が行われ、プロ野球コミッショナーは、医療従事者らに感謝を示し、プロ野球の開幕が他のスポーツやエンターテイメントと異なる開催指針を設け、社会に明るさを取り戻す一助となればとコメントしています。

経済波及効果は、パレードの見送りや試合数の減少で縮小
福岡県は、ホークスがリーグ優勝直後の10月27日に、県内の経済波及効果を338億5,000万円になると発表し、その大半は優勝記念セールなどの売上355億6,000万円、百貨店やスーパー、専門店など売上やテレビ放映権、スポーツ新聞の売上増加を見込んでいました。
観客の消費増加による経済波及効果は30億円で、内訳はチケット代や交通費、宿泊費、飲食費、土産代などクライマックスシリーズと日本シリーズで消費39億9,000万円を見込んでいました。
ただ、11月2日に優勝パレードを見送り、さらに試算の前提となった試合数も減少するなど、経済波及効果は282億8,000万円とされました。

今年のスポーツイベントの経済損失額は2,700億円超え
新型コロナウィルスの感染拡大により、今年初めから6月頃までの期間に、プロ野球やプロサッカーのJリーグなど国内のスポーツで約2,747億円の経済損失が生じるとの試算を、関西大学の宮本教授が試算しています。
スポーツイベントの中止や延期、無観客試合などによりチケット販売や飲食、宿泊、グッズの売上など直接に失われた消費は、プロ野球で約720億円、Jリーグが約390億円、大相撲で約56億円、プロゴルフは約36億円と試算しています。
来年には、東京オリンピック・パラリンピックも控えているだけに、今後のコロナ収束状況が注視されています。


[2020.12.4]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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