7月23日二十四節気「大暑(たいしょ)」です
大暑(たいしょ)
7月23日1時36分「大暑」です。旧暦6月「未」(ひつじ)の月の中気で、天文学的には太陽が120度の点を過するときをいいます。
夏至から約一ヶ月後で、日照時間は短くなってきていますが、梅雨明けのこの頃は快晴が続いてますます暑くなります。一年で最も気温の高い「酷暑」の季節。
大地は潤って蒸し暑くなり、時折大雨が降ります。
強い日差しで大地は潤って蒸し暑くなります。甚だしい暑さを「炎暑・酷暑」 焼け付くような空を「炎天」ジッとしていても汗の吹き出る暑さを「油照り」などと表現して、暑さそのものの微妙さを表現しています。
夏の太陽が雨粒を輝かしながら降る雨を「白雨」また、突然の夕立が涼しさを運んできて「慈雨」となります。
地表の気温が上がって、入道雲が湧きはじめると、上昇気流が起こって上昇域では空気が薄くなり、それを補うように周囲から風が吹き込みます。特に海から陸に吹く風を「海風」 夕刻から夜にかけて反対の風を「陸風」、これの切り替わりで風が止むことを「朝凪:あさなぎ・夕凪:ゆうなぎ」といいます。
この時期、桐のつぼみが付き始め、油蝉がうるさく鳴き、さるすべりが真紅の見
事な花を咲かせます。
「七十二候」
◆初候「桐始結花」(きりはじめてはなをむすぶ):桐の実が生り始める時節。
◆次候「土潤溽暑」(つちうるおいてあつし):土が湿って蒸暑くなる時節。
◆末候「大雨時行」(たいうときにゆく):時として大雨が降る時節。
「季節の花」
「蓮・はす」 睡蓮(すいれん)科 ハス属
蓮(はす)は、蜂巣(はちす)の略で、実の入る花床にはたくさんの穴があいていて、蜂の巣に似ていることがその名の所以です。原産はインド。アジアの多くの国の国花になっています。
夏の朝、水面まで花茎を伸ばして開花し、午後3時頃に閉じます。花の開閉は3回繰り返して4日目には花びらが散ります。泥中の根は蓮根(レンコン)です。また、花、葉、茎、種子も食用になります。
西方浄土「極楽」は神聖な蓮の池と信じられていることから寺の境内には蓮池を作ります。仏典の「蓮華」も同じで、仏像の台座にその形が用いられます。
昭和26年(1951)岡山県出身の植物学者・大賀一郎は、千葉市内の泥炭層(弥生時代の地層)から、3粒の古代蓮の実を発見。翌年、うち1粒の発芽し開花に成功しました。その可憐な淡紅色の花は「大賀ハス」と名付けられたことは有名。日本国内はもとより世界各地に分植され、博士の功績と生命の神秘を今に伝えています。
「ほのぼのと 舟押し出すや 蓮の中」 夏目漱石
「久方の 雨も降らぬか蓮葉(はちすば)に たまれる 水の玉に似たる見む」(万葉集)新田部皇子
早いもので
筆者敬白次の二十四節気は葉月8月です。
地域によっては未だに梅雨が明けていないところもあります。
平成22年は集中豪雨、ゲリラ豪雨と7月だけでも雨の災害が報道されてます。亜熱帯地域に見られるゲリラ豪雨など、地球温暖化の産物かもしれません。日ごろからエコの習慣を身に着けましょう。
この時期、夏バテされている方をお見かけします。読者の皆様、暴飲暴食などくれぐれも控えて体調管理に心がけましょう。お体ご自愛専一の程
筆者敬白
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