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12月22日、二十四節気「冬至(とうじ)」です

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12月22日8時38分「冬至」です。
101220_5.jpg旧暦11月、子(ね)の月の中気で、天文学的には太陽が黄経270度の点を通過するときをいいます。
この日、太陽が南半球の最も遠い点に行くため、北半球では太陽の高さ(南中高度)が一年中で最も低くなります。そのため昼が一年中で最も短く、夜が最も長くなります。「暦便覧」では「日南の限りを行て、日の短きの至りなれば也」と説いています。

冬至線は「南回帰線」ともいい、南緯23度27分を走る線のこと。太陽は冬至の日に、南回帰線の真上を通過し、以降ふたたび北上します。また、冬至は冬の季節の中間点で、太陰太陽暦の時代には、冬至を暦の計算の起源として最も重要でした。現在使用している太陽暦では、春分点を起源として重視しています。

次第に寒さも厳しくなります。年末ころ日本列島を通過する低気圧を「年末低気圧」と呼び、これを境に本格的な冬将軍の訪れとなります。

宮中では、冬至を祝う風習があり祝宴が行われます。民間の冬至習慣として冷酒を飲んで小豆粥やかぼちゃを食し、ゆず湯に入る風習があります。

「ゆず湯」に入る風習は、「冬至」を「湯治」にかけて風邪を引かないのだとか、「柚子」は「融通」が利くようにという願いが込められてのことです。効能として柚子には皮膚を強くする効果があります。

また、冬至には「南瓜:かぼちゃ」は魔除けの意味があり、病気除けきなると言い伝えです。中国では、餃子や湯圓(あんの入った団子をゆでたもの)を食べる風習があります。他に人参・金柑・銀杏など「ん」の付く食べ物を食べると「運」が上がるとされています。

天文学的にみる「昼」とは
地球は、地軸を軌道面と垂直から約23.4度傾いてます。この状態のまま太陽のまわりを自転しながら公転しています。

太陽は天の赤道から約23.4度傾いた黄道上を、1年かけて一周するように見え、太陽の赤緯が変化します。夏至の頃、北半球では昼が最も長くなり、南半球では最も昼が短くなります。反対の冬至の頃には、この逆になるのです。日本が冬至の日は、南半球では夏至になるのです。

昼と夜の長さの変化は、高緯度地域になるほど大きくなり太陽がまったく沈まず一日中昼となる「白夜」と、太陽がまったく昇らない一日中夜となる「極夜」が生じます。冬至の日は、北極圏全域で極夜となり、南極圏全域で白夜となります。
ちなみに、赤道では、昼夜の長さはほとんど変化しません。また日の出、日の入りの定義が「太陽の上端が地平線または水平線に重なった瞬間」であること、さらに地平線や水平線付近では、大気の影響で「太陽が実際よりも上」に見えることから、春分・秋分の日でも、昼と夜の長さは等しくならず、昼が少しだけ長くなります。

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冬至の南中高度の計算
東京の緯度は「北緯35.5度」です。これに地球の傾き23.5度をプラスして、90度を引くと東京の南中高度がでます。東京の南中高度は31度になります。ちなみに、札幌は23度、沖縄は40度です。

実際の日照時間は、夏至の頃より冬至の頃のほうが多いのですが、この南中高度による太陽の照射角度のせいで寒いのです。

■「七十二候」━━━━━━━━━━━━━━━━■

◆初候「乃東生」(ないとうしょうず)◇草木いずれも枯れている中で、夏枯草のみが緑の芽を出し始める時節。乃東=夏枯草(かこそう)の古名。冬に緑の芽を生じ、夏に枯れるのでこの名が付いています。

◆次候「麋角解」(びかくげす)◇大鹿が角を落とす。

◆末候「雪下出麦」(せつかむぎをいだす)◇いちめん雪に覆われていても、その下では、麦が芽を出し始める時節。
 
■12月22日「ゆず湯」━━━━━━━━━━━■
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冬至の日に湯を沸かし、沐浴(髪を洗い、からだを洗うこと)する風習がありました。これが「ゆず湯」の始まりと言われています。現在でも、この日に「冬至粥」「冬至南瓜」「冬至蒟蒻」を食べ、「ゆず湯」に入る習慣が受け継がれています。

南瓜の色素「カロチン」は、体内でビタミンAの働きをし、ゆずなど柑橘類の皮に含まれている「芳香油」の作用は、肌荒れを防止し、湯冷めを防ぎます。

入浴は、血液の循環を良くし、新陳代謝を促し、疲労回復に大変効果があります。
ゆずの皮の芳香油が、湯冷めを防ぐことは科学的に証明されています。入浴は健康のもと。ゆず湯は、冬の美容と健康を考えた生活の知恵です。都内の銭湯ではこの日「ゆず湯」を実施しています。
 
◇ ◇ ◇ 編集後記 ◇ ◇ ◇
冬至は今年最後の二十四節気です。
年末行事の目玉である「クリスマス」から、正月飾りに切り替わります。冬至になると証券取引所の大納会や役所の御用納めが報じられます。
暦では12月の次には1月が来るといった当たり前のことですが、年末には大掃除をして新しい年を迎える準備をします。掃除によって一年終わりを演出し、日本人のケジメのつけ方とされています。
私たちは、知らず知らずのうちに日本人の文化を習慣的に実践しているのでしょう。日本人らしい習慣は次の世代に継続してたいものです。
 
冬至から寒さが本格化します。読者の皆様、お体ご自愛専一の程
筆者敬白

 
[2010.12.18]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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