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タイガーマスク現象:ランドセル、文具、粘土、商品券、金の延べ棒/毎年の寄贈

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タイガーマスクの意外な功徳
110201_3.jpg子供達の為に使って下さい」昨年のクリスマス、群馬県の児童相談所に漫画『タイガーマスク』の主人公「伊達直人」名義でランドセルが届いたことをきっかけに始まった「タイガーマスク現象」は、瞬く間に全国に広まりました。その寄贈先は保育所や幼稚園、更には老人福祉施設や警察、大手スーパーにまで及んでいます。
寄贈された物品は、ランドセルの他にも文具やおもちゃ、現金、商品券、食品、紙おむつ、中には金塊なども届けられているとのニュースには驚きです。
最初の「伊達直人」氏からの寄贈品がランドセルだったことや入学準備シーズン真っ只中であることもあり、文具やランドセルが多く届けられているとの報道ですが、ニュースを見て、児童養護施設に住む子どもたちにはランドセルが支給されていなかったのかが気になりました。

入学に必要なのはランドセルだけではない
日本国内の児童養護施設に住む子どもたちには、国と自治体から生活費が割り当てられており、進学にあたっては入学支度金(小学校入学で約4万円)も支給されるそうです。ブランドにこだわらなければ、もちろんランドセルの購入は可能でしょう。考えてみると、入学するのに必要なのはランドセルだけではなく、学用品や上履き、体操着、通学にふさわしい普段着などなど、数え挙げればキリがありません。値の張るランドセルを寄付してもらえることで出費が抑えられ、他の学用品に充当することができるのです。

毎年続いていたランドセル寄贈
施設によっては地元のランドセルメーカーやボランティア団体から毎年人数分のランドセルの寄贈を受けていることもあるようです。とはいえ、近年の少子化や業界大手の攻勢にあおられ、縮小に追い込まれている手作りメーカーが多いことは想像に難くありません。件のタイガーマスク現象にも「恵まれない子どもたちの一助になれば」とランドセルを製造するメーカーに現金が届けられたこともわかりました。
一連の寄付活動を「騒動に便乗した偽善」と切り捨てる冷ややかな意見も聞かれます。そのほとんどが人から感謝される行為であることは紛れも無い事実。あえて匿名である必要はないとの意見ももっともです。一部のこころ無い方々は「名前を出せない金だ」とか「悪事の償いだ」などと名を伏せることが罪滅ぼしだとの声もあります。

タイガーマスク現象でマスクが人気!
余談になるかもしれませんが、「タイガーマスク現象」で改めて注目を集めた原作漫画や、タイガーマスクのキャラクターのゴム製マスクのメーカーにも注文が殺到しているそうです。特に、ゴム製マスクを製造しているメーカーでは思いがけぬ特需に大わらわです。こちらのブームは一過性のものかもしれません。

日本人の誇りを忘れない
政治、経済、外交関係、暗いニュースばかりの社会に、TVの再放送にも流れなくなった『タイガーマスク』は間違いなく日本人の心を目覚めさせてくれたのではないでしょうか。この心温まる現象が一時的なもので終わってしまわないよう続いて欲しいものです。私は正しく善い行いをできる日本人であることが最も幸せで、今回の現象を我が事のように誇りを感じています。読者の皆さまも同じ考えでしょう。 

[2011.2.1]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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