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オープン3日で臨時休業?!"北欧の100円ショップ"「TIGER COPENHAGEN」日本発上陸

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北欧の人気雑貨店「TIGER」日本初上陸!
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7月21日、デンマークの雑貨チェーン「TIGER COPENHAGEN(タイガー・コペンハーゲン)」が大阪・心斎橋のアメリカ村にオープンしました。
開業当初は商品価格が10クローネ(平成24年7月時点で約130円)均一であったことから、日本では「北欧の100円ショップ」の異名も。日本での商品価格は100円単位で、100円~500円の価格帯を中心としています。

デザインに定評「北欧の100円ショップ」
100円ショップというと、心なしか「安かろう悪かろう」といった先入観が働いてしまいます。しかし、タイガーの扱う日用雑貨は、「カラフルでデザイン性に優れているうえに格安」と人気を博しており、北欧を中心に店舗数を増やし、開業17年で17カ国に約150店舗を展開しています。

一過性の「ブーム」にあらず!日本に根付く「北欧デザイン志向」
スウェーデン発の大型家具店「IKEA(イケア)」や、華やかで特徴的な模様でファッションやインテリア、生活雑貨などを展開するフィンランドの「marimekko(マリメッコ)」など、数年前から世間では「北欧ブーム」が続いています。デザインブームのなかで1940~60年代に製作されたミッドセンチュリーの家具やプロダクトデザインが見直されたことがきっかけで、メディアは北欧を「デザイン大国」として取り上げ、一般の消費者も虜にするところとなりました。

新規開店/予想を超えた反響に3日間で休業余儀なく
今回、タイガーはアジア1号店として大阪に店舗を開業。「北欧の人気雑貨店が日本発上陸」として、オープン前から話題を呼んでいました。初日には開店前に行列ができたばかりでなく、開店から約30分後には会計が不可能となるほどの混雑に見舞われたとのこと。結局、オープン初日は来客数1,000人以上。入店までに最大2時間、さらにレジで会計を済ますために1時間も待たされるという盛況ぶりでした。
タイガーの誤算は来店客数だけでなく、1人あたりの購入点数も、店側の予想を大きく超えるものだったようです。同様の混乱が2日目、3日目と続き、商品在庫の兼ね合いもあって23日の午後2時には入店を打ち切りに。24、25日は臨時休業とし、2日間でレジを増設するほか、スタッフも増員。さらに商品の仕入れについては中国・上海の倉庫から可能な限り手配して、26日に営業再開しました。

読みきれなかった日本の消費者心理
この騒動の大きな要因として、日本の消費者の心理を想定し切れなかったことが挙げられるでしょう。「行列に並んでも買いたい」という思考は欧米ではナンセンスとされていますが、日本人で特に大阪では「行列があればとりあえず並ぶ」と揶揄されるほどの行列好き。これまでも、コンピュータやゲームの新機種発売、欧米の有名アパレルショップ上陸などのイベントが発生するたびに、その混雑ぶりが報じられてきました。今回も、初日の盛況ぶりが報じられたことにより、その後の集客が過熱したとも考えられます。
 
日本人の消費者心理は世界中で最も異質? 
このような混乱した報道を見るたびに、母国のマーケティングの弱さを感じます。相手国の消費者心理を考慮に入れた出店が本当の成功の鍵でなのです。筆者の個人的な意見ですが、大阪の心斎橋にテスト店舗出店は混乱の中!3日もよく持ったといった評価が一般的なようです。敬白

[2012.8.2]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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