爆買いに変化/帰国後もリピーター!通販サイト、SNS、映像生中継/多慶屋
消費動向の分析をする
インバウンドの象徴だった、訪日中国人観光客による「爆買い」。彼らの消費動向の変化に合わせ、"イケイケドンドン"だった百貨店などの上半期の苦戦が伝えらえる一方で、現状を冷静に分析し、リピーターになってもらったり、新たな需要を掘り起こそうとしたりする動きも始まっています。
帰国後にピーターに
年間43万人の訪日外国人が訪れるとされる老舗ディスカウントストア・多慶屋((株)多慶屋:東京都台東区竹谷宗二社長)は、爆買いスポットの一つでした。
竹谷社長は最盛期だった数年前から、「帰国後にどうやってリピーターになってもらうか」を検討してきました。
通販サイトに活路を見出す
結論は、通販サイトです。電子商取引(EC)の海外販売代行を手掛けるテンソー(tenso(株):東京都品川区直井聖太社長)と組み、多慶屋の通販サイトを中国語で表示し、受注した商品の海外発送を始めました。今年10月から、中国の交流サイト(SNS)でもPRを始めます。
購入習慣の調査から商品を決定
化粧品中堅のウテナ((株)ウテナ:東京都世田谷区 岩倉具房社長)は、中国アリババ集団(阿里巴巴集団:浙江省 ジャック・マー社長)が運営する越境ECサイト・天猫国際に出店しました。現地調査で中国人女性の9割が2日に1回美容マスクを使うことを調べ、訪日中国人の間で人気が高い「美容用シートマスク」を中心に44品目を販売します。
職人と生中継、45分で3000人視聴
東京の下町の革財布メーカー・エリナ((株)エリナ:東京都葛飾区丸山克洋社長)も、日本製品を中国の通販サイトで紹介するベンチャー企業・Bolome(ボーローミー/(株)Bolome:上海市陳少春代表)と契約し、今年8月、サイト上で生中継を始めました。撮影スタッフが、職人とのやりとりを通訳します。中国人視聴者から「デザインがいい」「買いたい」などのコメントがサイトに載り、約45分間の撮影で約3000人が視聴しました。
マーケットの分析と、相手の情報アクセスの分析。ビジネスの基本に立ち返った動きとも言えます。
[2016.10.14]
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