ますます販売競争が激化する「格安スマホ」! きっかけとなったSIMロック解除の義務付けが追い風となり、ネット、流通業界も市場に参入。
SIMロック解除の義務付けが「格安スマホ」販売競争を後押し
通話料金が安い格安「スマートフォン」(スマホ)の販売競争が、激化しています。専用窓口を新設したり、独自のサービスを展開したり、中高年や高齢者に使い方の手ほどきを始めたり......と、踊り場に止まったままの景気もどこ吹く風の勢いで、新規顧客の獲得競争が白熱中です。従来の家電量販店だけでなく、スーパーやネット企業など参入も相次いでいます。
競争激化のきっかけの1つは、今年5月、「SIM(シム)ロック」の解除が義務付けられたことです。スマホを使う時には、利用者情報を記録した小さなカード「SIMカード」を、内部に差し込まないとなりません。日本の携帯会社大手はこれまで、このカードに自社のロックをかけ、利用者が端末を乗り換えるのを面倒にしていました。今回の解除を受け、自分の端末で、大手の回線を借りた格安通信事業者のSIMカードを使う「格安スマホ」が注目されたのです。
大手のスマホ契約では、月7000~8000円程度の通信料金がかかりましたが、格安スマホなら、通話をしなければ月1000~2000円程度で済みます。
量販店に加え、流通、ネット業界までも格安スマホ市場に参入!
家電量販店で最大手の「ビックカメラ」は、格安スマホ用の「SIMカード」の販売コーナーを、グループの「コジマ」店舗にも広げました。「ヨドバシカメラ」は、東京・秋葉原の「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」に、格安スマホの専用カウンターを設置。ヤマダ電機は、初期費用が無料のサービスを導入しました。
一方、格安スマホ販売に特化した「トーンモバイル」は、 TSUTAYAでDVDとCDを毎月1枚無料でレンタルできるサービスを導入。ネット通販の「楽天」は、端末の購入などで楽天のポイントが付与できるようにし、今年8月には、中高年に格安スマホを体験してもらう専門店を大阪・心斎橋につくりました。
駅でも車内でもレストランでも、世代を問わず、スマホを利用する人を見かけます。格安スマホの魅力はさらに広がり、顧客を増やしていくことでしょう。
[2015.9.11]
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