異業種が宿泊業に参入増加!国内ニーズ狙い百貨店や建設業、ゲームメーカーまで
JTB、旅行市場調査は前年から7.9%増
旅行代理店大手のJTBが昨年12月20日発表した令和2年の旅行市場調査によると、総旅行者数は3億712万人で、このうち訪日外国人旅行者数は前年から7.9%増加し3,430万人と見込みました。
昨年の訪日旅行者数は、日韓関係の悪化から韓国からの旅行者が急減し、10月以降は前年を下回ったものの国土交通省観光庁によると、昨年1月〜11月の訪日旅行者数は前年同期から2.8%増加し、2,936万人と盛り返しました。
中国やタイなどリピーターの増加や、地方発着のLCC(Low Cost Carrier:格安航空会社)路線の拡大が増加の要因とみています。
東京五輪、大阪万博で訪日客増加の期待
今年の訪日旅行者数は、世界景気の減速により減少の懸念は残るものの、東京オリンピック・パラリンピックや3年後の大阪万博を控え、波及効果に期待でき、昨年のラグビーワールドカップで訪日旅行者数、消費額が急増したことでも実証できます。
訪日旅行者数の増加に伴い日本各地で宿泊施設が増加していると同時に古民家や歴史的建造物を活用した民泊施設も増えており、宿泊価格も民泊協会などがないため自由に決められ、通常の数十倍と割高であっても予約がすぐ埋まるほどです。
歴史的建物が宿泊施設に、高島屋や任天堂も宿泊業へ参入
一方、企業においても宿泊業以外からの参入も目立っており、大阪市浪速区の百貨店大手の高島屋東別館は歴史的な建造物を改装し、宿泊施設「シタディーンなんば」として1月18日開業しました。
アールデコ調の建物と大阪・ミナミに近い立地を集客に生かす戦略で、京都でも南区のゲームメーカー大手の任天堂の歴史ある旧本社ビルが来年夏に宿泊施設に生まれることになっています。
周辺では、訪日旅行者の増加で宿泊施設が急増しており、世界的な知名度のある「NINTENDO」ゆかりの歴史ある建物に足を止める訪日旅行者が多くあります。
建設業者、モデrウハウスを宿泊施設に日本文化を体験
さらに、長崎の木造づくり建設業者がモデルハウスに宿泊し、日本の生活・文化を体感できる宿泊業に今年4月から参入すると発表しました。
モデルハウスは、前面ガラス張りで開放感があり、エントランスやキッチン、宿泊棟の3つの建物を宿泊施設として提供するとしています。
宿泊業は、長らく減少が続いたものの、平成28年に業法改正で増加に転じ、高額宿泊施設から一棟貸し、簡易宿泊など大都市だけでなく中核都市にも誕生しており、観光立国を目指す安倍政権には、この先もイベントや催事などの開催が大きく影響しそうです。
●関連記事:「住宅宿泊事業法が施行!若い外国人バックパッカー「民泊」で観光より「日本文化、生活知りたい!」急増中」[2017.12.1配信]
[2020.1.28]
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