安室ちゃん引退ラストツアー・チケット不正高額転売が増加!自民党・ネット上のダフ屋も規制取り締まりへ
不正高額転売防止に電子チケットを発行
コンサートやスポーツの試合など電子チケット販売を行う電通、NTTドコモが出資したボードウォークは、来年9月で引退する歌手の安室奈美恵さんのコンサートチケットを12月から電子チケットで発行します。
同社は、安室奈美恵さんラストツアーのチケット全てを販売しますが、購入時に一定の個人情報を義務付け、本人確認できるようにし、不正高額転売などを防ぐとしています。
不正高額転売とは、「見たい、聞きたい」のに、催し物のチケットを手に入れられず、やむなく会場近くでダフ屋と呼ばれる販売人から正規価格よりも高くチケットを買う行為で、非社会組織へ資金が流れるとし、違法行為として、警察が厳しく取り締まっています。
最近では大相撲の千秋楽が12万円、人気グループ「嵐」のコンサートは42万円と超高値で売買されています。
チケットは正規価格の倍?数万〜数十万円に
ここ数年、ネット上のチケットの売買サイトでは、会場近くにいるダフ屋より高い価格で取引されています。売り手は自由に価格を決められ買い手が現れれば成立し、支払いは振込、チケットは郵送されます。価格は数万〜数十万と正規価格の何倍もの価格で売買されています。yahoo!オークションでも同様なことが行われています。
ただでさえ、人気の催し物のチケットを入手することは難しいものですが、仕入れの手法とし、ファンクラブなどに入会後、自分の親類、知人、友人など数多くの名義を借り複数で入会。チケット入手の確率が高くなるといいます。実際にチケット売買サイトを運営するのは一般人とみられています。
転売業者、IT活用で効率よくチケット仕入れ
一方、一般社団法人コンサートプロモーターズ協会によると、IT(Information Technology:情報技術)関連業者が、大量のメールアドレスを作りファンクラブの会員登録。1秒間で数十件の予約を入れチケットを買い占める事例が頻発しているとしています。
これは違法ではないかとも思え、会場近くでチケットを求める人に正規価格以上でチケットを売る行為は、ほとんどの都道府県で迷惑行為防止条例で懲役または罰金の対象となります。
ただ、ネット上での売買に関しては「ネット上は公共の場ではない」との理由で取り締まりは困難なのが現状です。ただ、「見せしめ」として、古物営業法に抵触するとして摘発される場合もあります。
安室ちゃん引退で経済効果は300億円超え!転売含めば数倍以上?
安室奈美恵さんラストツアーは、来年2月から名古屋、福岡、札幌、大阪、東京と5ドームで15公演が予定され、合間には中国や香港、台湾と5公演もあり観客動員数は女性歌手最多の約70万人になる見込みです。
安室奈美恵さんの引退宣言から11月に発売したベルトアルバムは12月12日現在で113万3,000枚を売り上げました。ラストコンサートツアーを含め、経済効果は300億円を超えるとされます。
安室奈美恵さんの引退とともに、その裏では札束を笑いながら数える人々もいるのが現状ですが、自民党ライブ・エンタテイメント議連は12月7日、チケット高額転売を規制する法案を公表。ネット上のダフ屋も対象とし来年1月の国会で法案提出を目指していることが救いです。
●関連記事:「東京スカイツリー5月開業で観光客年間2,500万人!開業イベント続々開催で経済波及効果900億円」[2012.1.20配信]
[2017.12.29]
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