景気の実感!内閣府・景気ウォッチャー調査、4ケ月連続で改善
全国12地域全てで50.0ポイント超え
労働者らに景気の実感を聞く11月の「景気ウォチャー調査」の現況判断DI(Diffusion Index:各種判断を指数化)は、前月を2.9ポイント上回る55.1と4ケ月連続で改善しています。
全国12の地域全てで、景気の良し悪しを示す指数50.0を超え、消費税が8%に引き上げられる前の月の平成26年3月以来3年8ケ月ぶりの高水準です。
景気ウォチャー調査の対象は、比較的国民生活に関わりのある小売店の従業員やタクシーの運転手など約2000名にヒアリング。景気の実感が3ケ月前に比べどうなったかを聞く調査です。
11月は、デパートやレストランなどで客単価が増えたとの声や、正社員の従業員を増やしたなどの声が多く聞かれました。
家計動向関連DI、住宅着工率減少が懸念
内訳では、家計動向関連DIは、住宅着工率の減少から低下したものの、その分を飲食関連などが補いました。一方、企業動向関連DIは、製造魚が低下した部分を、雇用関連DIが62.8とカバーし上昇しました。
地域別では、最も上昇幅が大きかったのは「甲信越」で、前月から6.0ポイント増加し54.4。逆に少なかったのは「東北」の0.1ポイント増の52.2となりました。
現況判断DIでは、「沖縄」が62.4と12地域中、唯一 60ポイント台となり、「北海道」が50.6ポイントと低い結果となりましたが50ポイント台は維持しました。
先行きの景気、微減に
2〜3ケ月先の景気の先行き判断現況判断DIでは、53.8と微減となり、雇用関連がアベノミクスの「働き方改革」効果もあるのか上昇したものの、家計動向関連、企業動向関連はともに微減となりました。
現在、サッカーEカップが行われ12月10日現在、日本は男女とも初戦を勝利。対戦相手は中国、韓国、北朝鮮の反日チームだけに優勝となれば国内に活況が波及されるでしょう。
さらに、平成30年2月には韓国でが開催され、現在、スケートやスキージャンプ、スノーボードなどのワールドカップで日本人が表彰台に上がるシーンがメディアでも多く見られ、メダル大量獲得、記念セール、パレードなど日本国内の経済効果が期待されます。
気温低くコートは売れ、天候よくゴルフコンペが増加
今期は、家計動向関連では全国的に気温も低く、百貨店などではコートなど重衣料の動きがよく、訪日外国人客の消費も追い風となりました。天候も良く、ゴルフ場でもコンペが行われる回数が増えており、エアコンや冷蔵庫など省エネタイプの付加価値のある高額商品が動いています。ただ、戸建て住宅の引き合いは、半年ほど減少傾向で回復の兆しが見えていません。
一方、企業動向関連では、輸送物量が増加傾向であり、運賃値上げで同業他社へ荷主が移る傾向も見られ、自動車関連では前年並みの受注を確保しています。
人手不足が問題となった雇用関連も、来年度の企業の採用数は増加と、学生主体の就職戦線が維持された状況です。
●関連記事:「内閣府:景気ウォッチャー調査「着実に持ち直している」」[2017.10.14配信]
[2017.12.12]
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 景気の実感!内閣府・景気ウォッチャー調査、4ケ月連続で改善
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.h-yagi.jp/mt5/mt-tb.cgi/3126
コメントする