サンリオ、米子会社本社をリースバック契約で売却!利益減少で財務体質を強化、保有資産を見直し
経常利益、前年から3割、前々年から6割減少
サンリオは、11月1日、今年上半期(4月〜9月)の決算を発表。連結経常利益は、前年同期から28,6%減、前々年同期から63.3%減少し26億6,000万円に減り、計画の66億円に対する進捗率は40.4%に留まりました。進捗率約4割は、直近5年の平均49.1%も下回りました。
サンリオが発表した今年上半期と据え置いた通期計画に基づき、「株式会社みんかぶ」が試算した下半期(10月〜3月)の連結経常利益は前年同期から11.6%増加し、39億円となりました。
「サンリオピューロランド」、「ハーモニーランド」を無料開放
東京都多摩市のテーマパーク「サンリオピューロランド」と、大分県速見郡日出町のサンリオキャラクターパークの「ハーモニーランド」を運営するサンリオエンターテイメントは、12月9日に両テーマパークを「無料開放」することを発表しました。無料開放日を設けるのは今年で7回目で、昨年は約2万人の入場者がありました。
日本最大の宿・ホテル予約サイト「じゃらん」のテーマパーク・レジャーランド・ランキングによると、「ハーモニーランド」が13位、「サンリオピューロランド」は17位と、新たな施設や遊戯設備などを積極的に行うテーマパークが多く、ベスト10にも入れませんでした。
米子会社、リースバック契約でこれまで通りの業務は継続
サンリオは11月9日、米国の子会社・Sanrioが本社を売却することを発表。同社では、不動産市況環境とビジネス環境の判断から、経営資源の活用や、財務体質の強化を図るため、保有資産を見直すとしています。
売却先は、守秘義務の点から開示されませんが、物流施設を運営する企業で、12月19日に売却額を決め、売却後は売却先からリースバック契約でこれまで通り本社機能を残します。
リースバック契約は、一時金を入手でき、賃料を払うことでこれまで取りの業務もでき、所有権が移ることで税金も払わなくて済むメリットがあります。
土地・建物合わせて19億4,000円で売却
米Sanrioは、米国のサウスサンフランシスコ市に6.2万平方メートルと、米国らしい大きな敷地内にあり、土地と建物合わせて19億4,000円で売却される予定です。
米Sanrioは、アニメーションの制作やキャラクター映像・CM契約、デジタル事業展開を目的に平成27年6月に全額出資の子会社・「サンリオ・メディア&ピクチャーズ・エンターテイメント」を設立。同社の人気キャラクター「ハローキティ」の映画を制作、平成30年に公開するとしました。
ディズニーなど競合が相次ぎアニメ映画を公開、大きな反響の中、サンリオは子会社を通じ事業の再攻勢をかけます。
●関連記事:「ディズニー・「アナ雪」大ヒットでピンチ「ハローキティ」!サンリオ、アニメ映画「くるみ割り人形」で対抗」[2014.12.17配信]
[2017.11.14]
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