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千葉県の地銀3行、次々東京都心へ進出!千葉銀、京葉銀、千葉興業銀。背景に人口減!

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東京の人口増加は千葉の減少を意味する
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東京への人口の一極集中が確実ななか、隣接する千葉県の地方銀行3行が、東京都内への出店を加速させています。千葉銀行((株)千葉銀行:千葉県千葉市 佐久間英利頭取)は今年8月、都内13店目の恵比寿支店(渋谷区)を開設。京葉銀行((株)京葉銀行:千葉県千葉市 熊谷俊行頭取)と千葉興業銀行((株)千葉興業銀行:千葉県千葉市 青柳俊一頭取)も近く、支店を設けます。東京の人口増加は、千葉県の人口減少を意味するためです。

千葉銀「1年1店舗をメドに出店したい」
千葉銀の恵比寿支店は、JR恵比寿駅から徒歩3分の好立地で、渋谷、世田谷、目黒の3区を営業地域とします。支店開設時の預金残高は16億円、貸出金残高は182億円。同行は平成27(2015)年以降、品川支店(港区)や池袋法人営業所(豊島区)などを相次ぎ開設しており、「今後も、1年に1店舗をメドに出店したい」(佐久間頭取)と、東京進出に意気盛んです。

メガバンク不在の地域を狙う
京葉銀は今年8月、都内での支店開設としては53年ぶりとなる、東陽町支店(江東区)を開きます。千葉興業銀も今年9月、東京メトロ西葛西駅前に、都内で34年ぶり2店目の西葛西支店(江戸川区)を開設。2行とも、メガバンクが独占しきれていない地域で営業基盤を強化する狙いです。

2030年、10万7000人減の見通し
平成27(2015)年の国勢調査をもとに千葉県がまとめた推計によると、県内人口は平成42(2030)年に611万人となり、平成27(2015)年に比べ10万7000人減る見通し。ただでさえ、日本銀行のマイナス金利政策で、地銀の収益環境は厳しさを増しています。東京で一定の地位を得るには今後、さまざまな工夫が必要でしょうが、進出のタイミングとしては、東京都心を中心に再開発計画が過熱する今、なのかもしれません。


[2017.8.26]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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