ハイテックシステム:水力発電管理システムが東南アジアで大注目!ラオスから白羽の矢
注目を浴びる水力発電管理システム
日本の高度経済成長を支えた電力の供給源、水力発電。その管理システム分野で北海道内シェアの大半を握るハイテックシステム((株)ハイテックシステム:北海道恵庭市 酒井智社長)の技術が今、ラオスなど東南アジアで注目されています。発電所の数が減り、競合他社とも飽和状態になるなか、同社も、蓄積してきたノウハウを海外展開することに積極的です。
データを見える化、トラブルを防ぐ
水力発電所は、ダムでせき止めた川の水を、水門を開けて勢いよく流した力でタービンを回し、発電する仕組み。ハイテックシステムは、ダム水位や放水量、発電量などのデータをグラフで「見える化」し、様々なトラブルを未然に防ぐ管理システムに強みを持ちます。管理センターからの遠隔操作や、水力発電の効率運用も得意分野で、売上高の6~7割を、管理システムが占めます。
ラオス水力発電所計画から白羽の矢
10年前、日本貿易振興機構(ジェトロ)の補助金を受け、北海道電力(北海道電力(株):北海道札幌市 真弓明彦社長)との共同事業で、タイの水力発電所に管理システムを納入し、好評価を得ました。その成功が今回、経済発展のスピードが著しいラオスとの関係につながりました。ラオスは、国内を貫くメコン川を活用し、2030(平成42)年までに300カ所以上の水力発電所の新設を計画中。需要は莫大なものの、管理システムのハイテク化が大きな壁になっていました。
電力を販売し外貨獲得の狙いも
現在は、ハイテックシステムの事業が、国際協力機構(JICA)の平成29(2017)年度の「中小企業海外展開支援事業」に採択された段階で、近く、現地での需要調査を本格化します。ラオスとしては、電力を周辺国に販売して外貨獲得の柱にしたい思惑もあり、話は急ピッチで進むでしょう。ラオスの電力公社との直接交渉も近そうです。
●関連記事:「IHI:世界初の「海流発電」実証実験へ!海流利用で安定した電力供給可能」[2017.7.26配信]
[2017.8.15]
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