米エアビーアンドビー:民泊仲介の会社が日本の高級旅館・ホテルの予約サービス開始
エアビーアンドビー、日本の宿の予約サービスに参入
東京五輪・パラリンピックに向け、訪日外国人観光客を受け入れる宿泊施設がうまく配置できるか不安でしたが、大きな助っ人が現れました。民泊の仲介で世界最大手の米エアビーアンドビー(カリフォルニア州 ブライアン・チェスキーCEO)が、日本の高級旅館・ホテルの予約サービスを始めます。昨年、世界で8千万人が利用した同社からの送客が増えれば、訪日客の拡大にも弾みがつきます。
手数料は10%、5000件掲載目指す
予約サービスは、国内航空券のネット販売で最大手のエボラブルアジア((株)エボラブルアジア:東京都港区 吉村英毅社長)と組みます。同社の子会社、らくだ倶楽部((株)らくだ倶楽部:東京都港区 松濤徹社長)の高級旅館予約サイトに登録する約1500施設に、エアビーのサイトへの情報掲載を要請します。これに加え、和の趣があるなど個性的な部屋などの新規開拓を進めており、最終的には、5千件の掲載を目指します。宿泊料金の10%を、2社で分け合う仕組みです。
日本がビジネス試金石に?
日本に来る外国人は多種多様です。安い宿を求める人ばかりではなく、建物やサービスが特徴的な高級旅館、和風の付加価値が高いスイートルームなど、富裕層の需要も膨大です。この予約サービスを使えば、民泊の予約と同様に、部屋単位でサイトに掲載し世界中から予約を募ることができ、多様化はいっそう進むでしょう。エアビーは近年、ホテル予約など民泊以外の旅行サービスを拡大しており、日本はその海外事業の"試金石"となりそうです。
日本旅館の客室稼働率は37.9%
観光庁によると、平成28(2016)年の宿泊施設の客室稼働率は、シティーホテルが78.7%と高い半面、旅館は37.9%、リゾートホテルも57.3%と低い状態です。一方、温泉地や観光名所にある和風旅館は外国人にも人気で、こうした魅力が海外にもっと発信されれば、日本の魅力も高まります。
●関連記事:「訪日外国人数の目標、平成28年に1,800万人、32年に2,500万人も現実味!懸念は宿泊施設など受け入れ態勢」[2015.4.25配信]
[2015.5.25]
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