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ブリジストン:バイオマス合成ゴムを開発/天然ゴム強度を超える

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強度、高い耐久性、低燃費性
ブリヂストン((株)ブリジストン:東京都中央区 津谷正明CEO)が、バイオマス(生物資源)を加工した、新たな合成ゴムの開発に成功しました。
強度で天然ゴムの性能を超えるほか、高い耐久性と低燃費性も兼ね備えた優良素材になりそう。2020年代の実用化を目指します。

天然ゴムにもアジアの人件費高騰が影を
タイヤ1本に使う材料は、半分がゴム。ゴムには「パラゴムノキ」から抽出する天然ゴムと、石油由来の合成ゴムの2つがあり、強度や耐久性では天然ゴムが優れています。
しかし、天然ゴムは、産地の9割がアジアに偏っており、病害や人件費の高騰などの問題を抱えています。
ブリヂストンの会田昭二郎フェローは「天然ゴムがこの先、何十年と継続して生産されるかということを考えないといけない」と述べ、安定生産が重要課題であることを強調しました。

植物を発酵させイソプレンを重合
ブリヂストンが開発したのは、バイオマスから抽出した成分に特殊な触媒を加えた「ポリイソプレンゴム」。
サトウキビやトウモロコシなど、さまざまな植物を発酵させ、抽出したイソプレンを重合して作ります。使用する触媒の構造を工夫し、理想の分子構造を実現させました。他の分子構造にも改良を加え、分子の長さのばらつきを小さくすることで低燃費性も実現しました。
170213_1.jpg

現状は天然ゴムのほうが安価
課題は、やはりコストでしょう。市況に変化はありますが、現時点では、天然ゴムの価格のほうが、ポリイソプレンゴムよりも安い。
早期に量産技術を編み出し、コスト減をかなえてほしいと思います。資源は有限であり、新興国との競争のなか、いつか到来する供給難に備えることが肝要です。


[2017.2.13]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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