地銀の闘い②:「地域経済の要」サービスは都銀を圧倒、医療サポート/スルガ銀行
地域経済の要
地方銀行について、都市銀行との役割の相違点は、地銀の場合、主な顧客が地元の中小企業や個人で、「地域経済の要」ともいえる存在であることです。顧客に嬉しいサービスでは都銀を圧倒しており、一方で、既存の枠を超えた再編・業務提携も盛んです。
医療サポートが充実のスルガ銀行
大垣共立銀行のほか、もう1つの注目株がスルガ銀行(スルガ銀行(株):静岡県沼津市 岡野光喜頭取)。静岡県立静岡がんセンターで先進医療を受ける人に向けたローン「静岡がんセンター先進医療プラン」があります。
神奈川県立がんセンターで行う、先進医療(保険適用になる前の段階の医療)である重粒子線治療の治療費をサポートする「神奈川県立がんセンター重粒子線治療プラン」もある。生き残りをかけた、新分野の開拓に意欲的な証です。
ネットの普及で県外でも口座開設可能
名前で工夫しているのは、岡山県の「トマト銀行ももたろう支店」や、「香川銀行セルフうどん支店」など。地銀のネックは、利用者が県外の場合、口座の開設が難しいことでしたが、インターネット支店が普及し、全国から顧客を得ることが可能になりました。よって、知名度をあげることが重視され、高金利や宝くじつき定期預金など商品内容でも特徴を出しています。
再編の動き活発
その地銀では、再編の動きも活発です。
横浜銀行は東日本銀行((株)東日本銀行:東京都中央区 石井道遠頭取)と経営統合し、日本最大の広域地銀グループに"進化"しました。
常陽銀行((株)常陽銀行:茨城県水戸市 寺門一義頭取)と足利ホールディングス(現(株)めぶきフィナンシャルグループ:茨城県水戸市 寺門一義社長)も経営統合し、日本3位のグループに変化。
横浜銀行は東日本銀行((株)東日本銀行:東京都中央区 石井道遠頭取)と経営統合し、日本最大の広域地銀グループに"進化"しました。
常陽銀行((株)常陽銀行:茨城県水戸市 寺門一義頭取)と足利ホールディングス(現(株)めぶきフィナンシャルグループ:茨城県水戸市 寺門一義社長)も経営統合し、日本3位のグループに変化。
東京都民銀行と八千代銀行((株)八千代銀行:東京都新宿区 田原宏和頭取)が率いる東京TYフィナンシャルグループ((株)東京TYフィナンシャルグループ:東京都新宿区 |味岡桂三社長)には、新銀行東京((株)新銀行東京:東京都新宿区 常久秀紀社長)が加わっています。
●関連記事:「医療費削減、雇用創出、地域活性化促す「ヘルスケアビジネス」に100億円の産業支援ファンド創設!」[2014.7.1配信]
[2017.2.7]
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