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ベンチャー支援のリバネス:町工場をベンチャーと結びつけるネットワーク。イノベーション連鎖狙う

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新たなニーズ+ものづくりの現場
ものづくり大国、日本。新たなニーズと現場をつなげた、好事例を紹介します。
さまざまな技術ベンチャーを支援するリバネス((株)リバネス:東京都新宿区 丸幸弘CEO)と、樹脂加工メーカーの墨田加工(墨田加工(株):東京都墨田区 鈴木洋一社長)のコラボレーションです。

「日本でもイノベーションの連鎖を起こしたい」
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リバネスが墨田加工を訪ねたのは、平成25(2013)年。墨田加工は昭和21(1946)年創業の中小製造業で、航空機や医療機器向け部品、射出成形、ブロー成形、真空成形、プレス成形などが得意でした。大企業との取引が大半でしたが、「優れた技術を持つ多数の町工場をネットワーク化してベンチャーと結び付け、日本でも米シリコンバレーのようなイノベーションの連鎖を起こしたい」というリバネスの熱気に押され、「一緒に仕事をしてみたいと思った」と言います。

激しい議論の末に「量産の壁」を乗り越え
平成25(2013)年秋、リバネスが持ち込んだのは、ベンチャーのWHILL(WHILL(株):神奈川県横浜市 杉江理社長)が手掛けている、電動車いす型モビリティーの開発支援の話でした。

手すり部分のマウス型コントローラーを傾けるだけでその方向に移動できるユニークな製品ですが、生産コストを引き下げつつ、高い品質を実現するときに直面する、いわゆる「量産の壁」がありました。「ケンカをするくらい激しい議論」(鈴木社長)や試作が繰り返し、キャップやカバーなどあらゆる外装の樹脂パーツが完成。他の複数の企業も加わりました。

日本の町工場が海外ベンチャー支援も
リバネスはシンガポールにも拠点を設け、「町工場相談会」を開催しています。日本の中小ものづくり企業のネットワークを生かし、海外のベンチャーも支援していく考えといいます。今ほど、こうした「優れた目利き」が切望される時代はありません。活躍に期待したいと思います。


[2017.1.9]

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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