インベスターズクラウド㈱:ベンチャー不動産、短期間で東証1部上場
2年弱で大きく脱皮、東証1部へ
念願の株式上場を果たし、短期間で東証1部に市場変更--。バブル最盛期でもなかったような脱皮を見せる不動産ベンチャーが出てきました。インベスターズクラウド((株)インベスターズクラウド:東京都港区 古木大咲社長)や、ハウスドゥ((株)ハウスドゥ)東京都千代田区 安藤正弘社長)などです。いずれも平成28(2016)年12月、2年弱での達成でした。
「ターゲットは年収1000万円の層」戦略の成功
インベスターズクラウドは、収益用アパートの販売・管理を担う企業。上場から1年4日後の12月7日、マザーズから東証1部に変更しました。平成27(2015)年12月期の売り上げは215億1200万円。平成28(2016)年度は327億円の見込みです。平均年収が1000万円の「サラリーマン家主」をターゲットとした戦略が成功しました。金融緩和の影響で、貸出先を探す銀行が「最も融資を通しやすい」層です。
ハウス・リースバックが急成長中
ハウスドゥ(東京都千代田区)は、不動産フランチャイズを展開します。目下、推進するのが、高齢の自宅所有者に対してリバースモゲージを行う『ハウス・リースバック』です。
居住者が退去後に再販、収益化するビジネスモデルですが、高齢化が進み、空き家が急増するなか、可能性のある事業です。年間売り上げは、平成28(2016)年6月期が172億7500万円と急成長中です。
マイナス金利政策を追い風に
インベスターズクラウドも、ハウスドゥも、マイナス金利政策によって、不動産売買市場が活発になったことを「追い風」にしました。もっと早く1部に移ることも可能だったかもしれません。資金が借りやすい今、ビジョンがあれば事業は大きく展開できるという好例です。
●関連記事:「上場企業の不動産取得43社で減少傾向/面積トップはテーマパーク用地」[2016.12.2配信]
[2017.1.5]
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