流通、外食関連の人材獲得競争(名古屋)/有効求人倍率4倍超
都市機能進化の余波で人材獲得競争も激化
自動車や工作機械など、製造業が集積するイメージが強い愛知県・名古屋市ですが、名古屋駅前では高層ビル開業が相次ぎ、商業施設や飲食店も増えて、都市機能が進化しています。その余波で、流通・外食関連の人材獲得競争が激しさを増し、各社があの手この手の工夫を凝らしています。
レストラン街では1000人確保が目標
来春全面開業するJRゲートタワー(名古屋市)は11月、正社員やパート採用の合同面接会を実施しました。来年4月開業予定のレストラン街では、全部で1000人の確保を目指します。岐阜市など県外も含めて幅広く告知したところ、主婦層を中心に300人を超える面接希望者が集まりました。アルバイト・パートで時給1200円以上など、好条件を提示する店舗も目立ちました。来年2月には、大学生らをターゲットに、第二弾の合同面接会を行います。
既存勢力は新卒採用再開、保育園設置など
一方、既存勢力も"防戦"に必死。和麺店を展開するサガミチェーン((株)サガミチェーン:愛知県名古屋市 鎌田敏行社長)は、平成29(2017)年春入社から、8年ぶりに新卒採用を再開しました。イオンモール長久手(長久手市)も、名古屋市内で合同面接会を開き、モール内に保育園を設置する計画をアピールするなど、人材確保に躍起です。
9月の有効求人倍率は4倍超え
愛知労働局がまとめた県内の9月の有効求人倍率では、飲食物調理、接客・給仕が、ともに4倍を超える水準です。
最低賃金引き上げの効果もあると思いますが、何より、今、名古屋に勢いがあるのでしょう。その波及効果を県全体、さらに都市圏で共有してほしいものです。
●関連記事:「有効求人倍率1.17倍に上昇、23年ぶりの高水準!正社員は0.72倍たらず」[2016.4.1配信]
[2016.12.6]
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