アジアの留学生:日本での起業/アジア留学生が見出す日本の魅力(東京商工リサーチ)
アジア人留学生が見出す日本の魅力
日本に留学したアジアの若者が、日本で起業する動きが活発化しています。
調査会社の東京商工リサーチによると、日本で社長を務める中国出身者は、平成27(2015)年に1763人。平成23(2011)年と比べ、500人以上増えました。島国で閉鎖的な「村社会」といわれてきた日本ですが、彼らは日本に別の魅力を見出しています。
日本で起業し、台湾や韓国に進出
インターネット上の広告を閲覧者がどれくらい精読しているのかを示す技術を持つベンチャー企業popIn(ポップイン/popin(株):東京都文京区程濤社長)は、平成20(2008)年に起業。その技術は国内の250サイトで採用され、昨年5月には、中国のインターネット検索最大手・百度(バイドゥ/北京市李彦宏CEO)傘下に入って、台湾や韓国にも進出しました。
河南省出身の程濤社長は、まだ30代半ば。「アジア発のイノベーションを起こしたい」と語ります。
優秀な人材が集まっている
程社長は、東工大、東大大学院で情報工学を学んだ後、母国には戻らず、創業の地に日本を選びました。その理由は、「アジアから各分野の優秀な人材が集まっているから」。
IT(情報技術)のスキルを持つ日本人に加え、時給2000円でアジアからの留学生をアルバイトで雇い、プログラミングなどの業務を任せています。今も20人の従業員の4割が外国人です。
アジアからの留学生が9割以上
平成27(2015)年5月時点で日本に留学している外国人は20万8379人と、前年比13%増。出身地別ではアジアが19万人強と圧倒します。中国が9万4111人と最多ですが、ベトナムとネパールからの留学生も1年で5割増と急増中です。この中から人材を発掘しようとする意識は、アジア人の起業家のほうが強いのかもしれません。
[2016.10.15]
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