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クラウドファンディング:中小企業の資金調達支援、(仙台市)自治体として初の試み

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「投資型」を資金調達に役立てる試みdatemasamune.jpg
東日本大震災の支援をきっかけに、広く知られるようになった「クラウドファンディング」※。

見返りを求めない「寄付型」。金融庁が昨年5月に解禁した「株式型」。企業が資金調達に使う「融資型」。出資してもらった見返りに投資家へ配当金を支払う「投資型」がありますが、この投資型を中小企業の資金調達に役立てる試みの支援を、仙台市が始めます。

仙台市、今年度予算に運営費用315万円を計上
市は、専門企業に、クラウドファンディングの「ファンディング(運営ほどの意味)」を委託。市は、中小企業の経営者向けセミナーで、事業計画書の書き方などを指導し、利用を促します。平成28(2016)年度中にも、5社程度からスタートし、同年度の予算に運営費用315万円を計上しました。
自治体としては初の試み。将来的には、対象を県内に広げる方針です。

出資者をノセる情熱を表現できるか
融資を求めたい中小企業は、自らの事業計画を専門企業や公認会計士などに示し、査定を受けます。不特定多数から小口資金を募るわけで、企画力、プレゼン力、収益性、なにより「協力しよう」と出資者をかきたてる情熱が必要です。

調達資金は使い道に制限なし
しかし、成功すれば、金融機関の融資を受けにくい新規事業などにチャレンジする機会を得るわけで、活用しない手はありません。クラウドファンディングで調達した資金は、補助金などとは違い、使い道に制限がないのも魅力です。

調達金額目安は数百万から1000万円
一方、出資者は、ホームページなどを見て中小企業の事業を調べ、出資の是非を判断します。調達金額は企業側で決めますが、数百万~1000万円程度が目安になりそう。
意識の高い、故郷思いの出資者が集まり、町づくり的な意識が高まって、よい流れになる先駆けになればいい例になります。

[2016.07.07]

※クラウドファンディング(Crowdfunding):
不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す。群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語、ソーシャルファンディングとも呼ばれる。

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八木宏之プロフィール
セントラル総研・八木宏之
株式会社セントラル総合研究所 代表取締役社長。連帯保証人制度見直し協議会発起人。NPO法人自殺対策支援センターLIFE LINK賛同者。
昭和34年、東京都生まれ。大学卒業後、銀行系リース会社で全国屈指の債権回収担当者として活躍。平成8年、経営者への財務アドバイスなどの経験を活かし、事業再生専門コンサルティング会社、株式会社セントラル総合研究所を設立。以来14年間、中小企業の「事業再生と敗者復活」を掲げ、9000件近い相談に応えてきた。
事業再生に関わる著書も多く出版。平成22年5月新刊『たかが赤字でくよくよするな!』(大和書房)をはじめ、『7000社を救ったプロの事業再生術』(日本実業出版)、『債務者が主導権を握る事業再生 経営者なら諦めるな』(かんき出版)、平成14年、『借りたカネは返すな!』(アスコム)はシリーズ55万部を記録。その他実用書など数冊を出版している。
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