景気ウォッチャー調査:街角景気2か月連続低下、基調判断「弱さがみられる」に修正
景気ウォッチャー調査
消費の勢いが弱い。景気も踊り場で足踏みしたままだ。経済が上向いている感じはしない。そんな街角の景気の「実感」を示す数字があります。内閣府が毎月発表する「景気ウォッチャー調査」です。2月の現状判断指数は、前月比2.0ポイント低下の44.6。2か月連続の低下でした。
景気ウォッチャー調査は、まさに、街角の景況感調査。タクシーの運転手、コンビニエンスストアの店長、飲食店経営者など、仕事を通じて景気を"肌"で感じている人たちを「景気ウォッチャー」に任命し、同じ質問をします。「3カ月前と比較した景況」「判断理由」「2~3ヵ月後の景気見通し」「先行き判断の理由」などで、全国11地域、2050人から集めた回答を指標化し、原則、約1週後に発表するのです。マクロ統計では表れにくい「実感」が映ります。
「緩やかな回復基調」を撤回
最新結果では、「家計動向」「企業動向」「雇用関連」の全項目で、指数が悪化していました。これを受けて、内閣府は、前月まで「緩やかな回復基調が続いている」としてきた基調判断を撤回し、「弱さがみられる」に修正しています。基調判断の"下げ"は実に1年3カ月ぶりのことです。
マイナス金利政策の効果はこれからか?
株価の低迷。上がらない賃金。起死回生の策だったマイナス金利政策の行方......。こうした要素が複合的に積み重なり、景況感を生んでいきます。似た調査として、やはり内閣府が公表している消費動向調査がありますが、2月はその調査の「一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)」も、前月より2.4ポイント下げた40.1となり、基調判断も「足踏みがみられる」に変わっています。
株価の低迷。上がらない賃金。起死回生の策だったマイナス金利政策の行方......。こうした要素が複合的に積み重なり、景況感を生んでいきます。似た調査として、やはり内閣府が公表している消費動向調査がありますが、2月はその調査の「一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)」も、前月より2.4ポイント下げた40.1となり、基調判断も「足踏みがみられる」に変わっています。
[2016.3.30]
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